90切りを達成するために”アプローチ編”
目次
①90切りを達成するためには
18ホールにおいて18回ボギーでホールアウトしたとしても90ストロークになります。
90を切るということは、17オーバ以下でラウンドをしなければなりません。
※(パー72での計算です)
もちろん、ラウンド中の調子や状況によってはピンチの場面もあることでしょう。
80台でラウンドをするためには、ピンチの状況でもダブルボギーを打たないように、平均的にボギーの中でも何度かは、パー以下でホールアウトすることが目標となります。
90切りを達成するための目標
・ダブルボギーを打たないように
・何度かパー以下でホールアウトをする
そこで注目していただきたいテーマがアプローチです。
なぜアプローチなのでしょうか?
100ストローク〜90ストロークでラウンドできる方は、1日にして何度OBを打たれますか?
もちろん18Hのうちに5回以上OBやペナルティにあたるミスをしてしまうのであれば大幅なショットでの改善の余地はあります。
しかし90ストローク前後でラウンドできる方の多くは、ある程度のショット力をお持ちであることがほとんどです。
では、『ショットを練習をする必要がない。』そんな事は、断じて言いません。本記事で特にお伝えしたいことは、別にあります。
安定した80台のスコアを出すには、
『ある程度のアプローチの技術が必要不可欠である!』ということです。
②スコアを目指す上でビジョンを見つけよう
一旦、本題とは離れて、それぞれのスコアでラウンドすることを前提にマネージメントを考えてみましょう。
90台で安定したラウンドの場合
基本的には、ボギーオンでグリーンに乗せてから2パットでの上がりがベースの目標となります。
その上でショットのミスなどがあった場合でも+9打の保証があります。
OBを含むペナルティーや、ケアレスミスも含めて、ボギーオン+1打でグリーンに乗ったとしても99ストローク以内で回れる場合がほとんどです。
基本的には、ボギーオンを目標にして、チャンスがあればパーオンの恩恵もあり、スコアが前後してくることでしょう。
・ショットは、ボギーオンをベースとした目標
・アプローチ(50y以内)から3打以内が目標
(9回、4打で上がったとして平均3.5打となっても理論的に99ストロークになります)
80台で安定したラウンドの場合
90台でのラウンドが安定してきたら次に目指すは、80台の壁です。
90ストローク程でラウンドできるという事は、ボギーオンは、もちろんですが、場合によっては、パーオンしている(または狙える)事もしばしばあるかと思います。
この辺りまでショット力があれば、80台の壁への道は近いでしょう。
無理に全てのホールでパーオンを狙う必要は、ありません。
ショットに関しては90台の時と同じ様に基本的にはボギーオンで良いわけで、2打目で狙える場合は、パーオンを狙えばいいのです。
80台では、最低でもボギーオンできる力さえあればショット力は、十分であるということです。
ロボットではないので、ショットで多少のミスがあったとしてもグリーン周りから2~3回以内で必ず上がれるショートゲームの力、すなわちアプローチ力さえあれば、スコアを纏めることは可能です。
・ショットは、最低限ボギーオン以内を目標
・アプローチ(50y以内)から3打以内、2打で何度かはホールアウトできるようにする
→ショットで多少のミスがあったとしても寄せワンの可能性があるアプローチ力を身につけているとスコアに対する影響が少なくなります。
③上達するためのアプローチとは
ある程度の基礎が出来上がりましたら、レベルアップをしていかなければなりません。
特に90切りを目標とするならば、寄せワンは、必須となりますので、常に寄せワンの可能性をもたらすアプローチ力を身につけましょう!
アプローチの基礎については
“こちら”をご覧ください。
アプローチ力を高める上で最初に見直していただきたいテーマを順に解説していきます。
・場面によるクラブ別ショットの対応
・振り幅に対して正確な飛距離の把握
・落とし所、スパットなどのアライメント
場面によるクラブ別ショットの対応
読者の皆様は、アプローチをする際にクラブは何本持って行きますか?
アプローチでは、様々な場面があります。
今回のクラブ別ショットの対応というのは、
『エッジとカップまでの距離毎に様々な方法を用いていただきたい』ということです。
ピッチショット(60°〜56°/SW)
ピッチ&ラン(54°〜48°/AW)
ランニングアプローチ(48°〜/PW.9I)
アプローチには、クラブ別に3種類の方法でアプローチをすることができます。
これらの方法では、キャリーとランの割合が変わってきます。
エッジまでの距離とエッジからカップまでの距離に応じてアプローチの方法を変えることで少しでも簡単にアプローチすることができます。
例えばこちらの画像をご覧ください。
※1-1と2-1は、20y地点のアプローチです。
※1-2と2-2は、10y地点のアプローチです。
画像1-1
1-1の地点からはエッジからカップまでの距離も短く、ある程度のキャリーがなければグリーンに届かないのでピッチショットまたはピッチ&ランで落とし所を考えてアプローチをする事でしょう。
このような場面では、寄せワンする事が難しいので確実に1回でオンをしてパッティングでの勝負が望ましいです。
画像1-2
1-2のような場面だとエッジまでの距離が短いですがランをするカップまでの距離も短いので、グリーンに落とすのであれば、ピッチ&ランまたはピッチショットでのアプローチとなります。
カラーに落とすのであればランニングアプローチといった選択もあるでしょう。
しかし、エッジからカップまでの距離が短い=転がせる距離が短いということもあり、ランニングアプローチでは、カラーに落とす必要があることから、この場合ピッチ&ランやピッチショットの方が落とし所に余裕が見られます。
画像2-1
2-1の地点では、どうでしょうか?
80台を出す上で、このような場面では確実に寄せワンを取りたいと思います。
この場面では3つの方法の全てが使用できますが、ランニングアプローチがオススメです。
理由として、キャリーが短くなる=落とし所も近くなり、狙ったところにアプローチし易くなるからです。
58°などのウェッジである程度のキャリーをさせている方もよく見かけますが、スピンがかかって手前になってしまったり、突っ込みすぎてしまったりなど、様々なケアレスミスも見かけます。
画像2-2
2-2の地点も1-2同様にエッジからカップの中間地点にキャリーさせるピッチショットまたはピッチ&ラン、エッジ先に落としてボールを転がすランニングアプローチ、いずれも選択肢としては、間違いありません。
しかし1-2と比較するとエッジからカップまで転がす距離があるので、この場合だとランニングアプローチの方が落とし所も近くなり、打ちやすくなります。
必ず…というわけではありません。
広い視野でアプローチの方法(引き出し)を持っていることが大事です。
振り幅に対して正確な飛距離の把握
振り幅と距離感が曖昧だと、インパクトで強くなってしまったり、緩んでしまったり=手先で調整してしまうので、正しい距離感とは言えません。
また、3つのアプローチの方法を使い分ける上で、必ず必要になるのがキャリーとランの関係です。
すなわち振り幅に対してどれくらい飛ぶのかを、予め分かっていると距離感で困ることは、ないのです。
鏡や動画を撮影してスイングを見られる方は、
自身のスイングを確認しながら練習を行いましょう。
流行りのインドア練習場のシュミレーターを使用するのも良いかと思います。
7-5時・8-4時・腰から腰など、振り幅ごとに目安の飛距離を確認してください。
※おおよそ各振り幅で10y前後の違いになります。
慣れてきたら細かい距離分けとして、バックスイングの大きさに対して、フォローを大きくしてみると、中間的な飛距離になります。(7時-4時・8時-腰の高さなど)
落とし所、スパットなどのアライメント
ある程度の打ち分け・距離感が掴めたら、残るは方向性です。
ここでは、スパットが非常に重要です。
どんなアプローチで寄せていくか、どこに落とすかを確認して、ショットと同じようにスパットを見つけてください。
スパットに対してフェイス、スタンスが取れましたらアライメントの確認が完了です。
短い距離だからこそ、方向にズレが生じると距離感が良くても中途半端なパッティングが残ってしまいます。
どこに打ち出すか、落とすか、ショットする前に決めておきましょう。
あとがき
スコアを求めていく上で、アプローチの重要性は、非常に高くなります。
必ず寄せなければいけないという事では、ありませんが、ある程度のビジョンを持つ事は必要です。
・どのように寄せていくかのクラブ別の打ち分け
・キャリーとランを含む振り幅と距離感の確認
・落とし所の確認とスクエアな構え
これらが成立して、正確なアプローチが完成していきます。
すぐに結果を出すことは、難しいかもしれませんが、それぞれの目標を持って練習していただけると嬉しいです。
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