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アプローチの基礎(基本動作・初級者編)

アプローチの基礎(基本動作・初級者編)

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アマチュアゴルファーの多くは、ドライバーやアイアンなどのフルショットの練習に時間を費やしているのではないでしょうか? 100切りや90切りなどスコアメイクにおいてアプローチやパッティングの練習は必要不可欠です。 アプローチは、ショットの練習にもつながります。本記事を通じてアプローチの基本を確認していきましょう。

①アプローチとは

ゴルフでは、ドライバー以降のショットでボールをピン(カップ)へと近づけることをアプローチと言います。

その名の通り”寄せる”という意味です。

アプローチといっても、その幅は広く、グリーン周りの30y以内から、100y以内のショットを(ショートゲーム)の一つとしてアプローチショットと呼ぶこともあります。

アプローチは、スコアメイクにおいては重要なポイントであり、100切りや90切りを目指したり、スコアの安定を目指すプレイヤーは、ある程度のショートゲームのスキルが必須です。

本記事では、基本となるグリーン周りでのアプローチの解説をしていきます。

(振り幅としては腰から腰/〜30yほど)


②アプローチの構え

スタンス

グリーン周りのアプローチショットでは、基本的にスイング(振り幅)が小さくなります。

したがって体が動かしづらくなることもあり、スタンスは、コンパクトにして靴幅が一足分程度に調整をします。

その後、オープンスタンスを作りましょう。

オープンスタンスとは(右打ちの場合)

アドレス時の足の位置や構えが、飛球線方向に対しやや左を向いて構えることをいいます。

読者の皆さんは、ボールを目標に投げるイメージを持ってみてください。

このとき、両足が平行な状態でボールを投げようとすると投げにくく感じるはずです。

反対に左足を時計の針を例えに10時〜11時くらいを指し示すように軽く開いたオープンスタンスを作るとボールが投げやすく感じることでしょう。

ボールが投げやすくなる理由は、体の向きと動きに関係があります。

アプローチでは、振り幅が小さくなりスイングスピードも相応に低下します。

また、目標に対して真っ直ぐなフォローを心がけるため、体が予め左を向いている方が振り抜きやすくラインが出しやすいのです。

ボールの位置

ボールの位置は基本的に左足かかと内側の延長線にセットをします。

『左に置くの!?』と思う方もいらっしゃると思いますが、スタンス幅が狭いので、実際のところセンター寄りに感じます。

※Q&A『ボールの位置は右側ではないのか?』

と言った質問をレッスン中によく聞かれます。

答えとしては、ランニングアプローチ(転がしたい場合)や、傾斜に応じて右側にセットすることもありますが、基本的には、左足かかと内側の延長線にセットをします。

ボールの位置が決まると、軽いハンドファーストの状態になります。

体重配分

体重は、やや左足体重気味にしておきましょう。

そうするとバックスイング時、右に余計な移動が起こらず、ボールをミートしやすくなります。

右足4 左足6くらいの配分イメージでokです!

③打ち方の基本

小さい振り幅でのアプローチショットでは、

手を使わないことが重要なポイントです。

ボールを上手く打ちたいがゆえに、手先を使うプレイヤーをよく見かけますが、手を使うと再現性が低下するだけでなく、インパクトが強くなりやすく、距離感を合わせることが困難になります。

腰の高さよりも振り幅が大きくなる場合、

ハーフスイングと同じになるので多少のコックも入り、振り幅に気をつけてスイングをします。

腰の高さよりも低い振り幅でのアプローチショットでは、アドレス時にできた”くの字”を崩さないようにスイングをすることで手首の動きを抑えることができます。

そうすると手首がロックされるので、正確な入射と振り幅に対して良いタイミングでボールをヒットすることができます。

※”くの字”の意識を持ってアプローチをすると

オープンスタンスの重要性(振りやすさ)を感じるかと思います。

確認方法として、クラブを短く持ちシャフト左足脇の下に入れて素振りをしてみましょう。

手首を使うとシャフト部分が動くため腹部に当たります。

シャフトが当たらないように手首を使わず体で打つようにしてください。

④アプローチの種類

アプローチには、大きく分けて3種類の打ち分けがあります。

ライの状況や、カップまでの距離、グリーンの状況など様々な場面に応じて適切な選択が求められますので、基本的な3つの打ち分けは、覚えておいてください。

今回は、アプローチの基礎ですので打ち方は統一をして、クラブ別の打ち分けを覚えてください。

ピッチショット

ピッチショットは、ボールを高く上げてピンの近くに落とすショットです。

ボールが高く上がりランが少なくなるので、グリーンエッジから距離が無い場面や、傾斜面が止まりにくい状況に良いです。

また、バンカー越えなど手前に落とせない状況でも選択をします。

使用クラブは、基本的にロフト角度のあるsw(56°以下)のクラブを使用します。

ピッチ&ラン

アプローチの一番の基本といっても良い、シンプルな方法です。

キャリーに対して多少のランを使ってカップにボールを寄せていきます。

20y先の目標にピッチショットをするよりも、ピッチ&ランの場合は12〜15y程度の近い目標にキャリーをすれば良いので、楽に感じるかと思います。

以降のボールの転がりも予想していかなければならないので、ピッチショットほど落とし所だけを考えれば良いということはありません。

ある程度の先の転がりまで予想を持ってショットするように注意しましょう。

使用クラブは、AWやPW(52°や50°前後)のクラブを使用します。

ランニングアプローチ

チップショットとも呼ばれていることもあります。

ピッチショットと正反対な寄せ方で、転がしてピンまで寄せていくショットになります。

ランニングアプローチは、振り幅も小さくなりやすいのでミスショットの心配は、少なくなりますが、傾斜による曲がり幅やキャリー以降のボールが転がる距離感を正確に予想する必要があります。

使用クラブは、PWを含む9Iなどロフト角度が立っているクラブを使用します。

(グリーン周りでは9I〜7Iを使い、パターのような感覚でピッチショットをするのもオススメです)

⑤あとがき

本記事ではアプローチの基礎的な打ち方や種類を解説しました。

その奥深さは、ショットにも負けないほどであり、様々な状況別に対処の方法があります。

まずは、基礎である打ち方から3種類のクラブ別の打ち分けを覚えてもらうだけでも、ラウンド中にアプローチで困ることは少なくなります。

アプローチに磨きをかけて、スコアメイクに繋げていきましょう。

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貴大 緑川

緑川貴大(日本プロゴルフ協会・PGAティーチングプロ)

1998年7月生まれ、神奈川県出身。 学生時代は、原英莉花や鶴岡果恋など多くのプロを輩出している葉山ジュニアゴルフ育成会や青木功プロ主催の青木功ジュニアクラブに在籍をして技術を磨く。 駒澤大学在籍中にPGAライセンスを取得し、アマチュアから現役プロまで年間6,000件を超える幅広いレッスンを展開している。 現在は、プロゴルファーのレッスンだけでなく、プロキャディーや自身も大会に出場して、ゴルフにおける総合的なスキルを高めている。

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