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ドライバーの飛距離upへの近道(飛ばしの要素)

ドライバーの飛距離upへの近道(飛ばしの要素)

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ゴルフの魅力の一つといえば、ドライバーではないでしょうか?!芯をとらえて気持ち良く当たると、一番遠くに飛びます。 そんなドライバーですが、みなさんは、ドライバーで何ヤード飛ばしていますか? 本記事では、飛距離を出すために必要な要素とは何か、一旦確認をしてみましょう。

①飛距離に欠かせない要素とは

ドライバーで打ってもなかなか飛距離がでない。もっと遠くに飛ばしたいのに向上が見られない。

そんなプレイヤーの多くは、『クラブを力感に頼って振っていませんか?』

よくプレー中に”マン振りする”、”思いっきり振る”などのワードを聞きますが、単純に思い切り振っても腕に力が入ることで動きが固くなるだけです。

動きが固くなるとシャフトのしなりも無くなるので、

ヘッドスピードの低下→ボールの初速も低下

結果的に、ドライバー飛距離downの連鎖となってしまいます。

ではドライバーの飛距離を上げるためのポイントを説明する前に、ゴルフボールを飛ばすための基本から見直してみましょう。

まず効率よく飛ばす法則として以下のポイントが重要です。

ヘッドスピード

ボール初速

打ち出し角度

スピン量(バックスピン)

②ヘッドスピードとボール初速の関係

ヘッドスピードが速くなるとボールの初速も同様に速くなります。

しかし芯を捉えられなかった場合は、この限りではありません。

速いヘッドスピードに対し、的確にスイートスポットを捉えられるとボールの初速は向上していきます。

この数値をミート率と言われ、ボールスピード÷ヘッドスピードで算出されています。

ミート率が高くなれば、現状のヘッドスピードに対して100%に近いボール初速を出せていることになり、さらに速いボール初速を求める際には、ヘッドスピードの向上が必要になるわけです。

※平均的にドライバーでのミート率が1.4を超えると良い数値であり、プロになると1.5前後の数値となります。

ミート率の最大値は(2023年現在時点で1.56が最大値です)

したがって、ヘッドスピードを上げることも大切ですが、現在のヘッドスピードに対して満足できるボールの初速が出ているのか確認をしましょう。

そこでミート率が1.4以下の場合は、まだまだ飛距離UPの余地は大いにあるということですし、平行してヘッドスピード向上を図るのも良いかと思います。

③打ち出し角度

打ち出し角度とは、インパクト直後に地面に対してボールの飛び出す角度のことであり、数値が大きい程、高弾道に、小さい程、低弾道となります。

打ち出し角度は、ロフトの角度とクラブの軌道によって決まります。

基本的には、打ち出し角度が低くなると、ボールのスピン量が少なく最高到達点(高さ)が低くなります。

ボールが低くなりすぎると、キャリーの飛距離が減少するので、ある程度の高さからキャリーの飛距離を伸ばすことが大切なポイントです。

では、ボールが高くなれば良いのかと思われがちですが、ボールの高さを求めすぎると直進性が無くなり、アイアンなどと同じような放物線を描いた球筋となります。

あくまでボールは、前方の遠くに飛ばしたいので打ち出し角度は、ロフト角+3~+5程度が良いでしょう。

ボール初速が低い方は、ドライバーのロフト角度のあるクラブを選択して、打ち出し角度が低くならないようにするとキャリーは伸びます。

④スピン量

ボールにかかる縦のスピンとは、バックスピンの事です。

ボールに揚力を与える回転ですので、キャリーを出すには必要な要素になります。

スピン量が多くなると打ち出し角度が高くなるのと同じように、直進性が無くなりボールは、上に飛んでいくだけになります。

反対に、スピン量が低くなるとボールは、ドロップ傾向となり、適切なキャリーが出せなくなってしまいます。

またヘッドスピードとスピン量にも関係があります。

ヘッドスピードが遅い人が低ロフトのドライバーを使うと、適切なスピン量が得られません。したがって、ボールに揚力が無くなり失速することで飛距離の低下につながります。 

ヘッドスピードに対して合うロフト角度のドライバーを選択する必要があります。

ヘッドスピードの速いゴルファーは、高ロフトのドライバーを使うと、ボールにかかるスピン量が増えます。したがってボールは、吹き上ることで直進性が無くなり飛距離の低下につながります。

※補足

シャフトも同様に、スイングスピードに対して”しなり方”に応じた選択が必要です。

スイングスピードに対して柔らかいクラブであったり、反対に硬いクラブなどにすると、打ち出し角度やスピン量の変動が大きくなるので注意しましょう。

シャフトの選択が難しい方は、ゴルフショップや近くの練習場などで開催されているフィッティングなど受けてみてください。

適切なスピン量にするためには、

・スイング軌道

・打ち出し角度

・使用クラブ(ロフト角度やシャフト)

3つのポイントを確認しましょう。

⑤まとめ

飛距離が出ていないと感じてしまう方は、

まず、現状のヘッドスピードに対して適切な、ボール初速、打ち出し角度、スピン量なのかを確認しましょう。

それぞれの要素が絡み合って、飛距離へと繋がっています。

読者の方が飛距離について悩んでいるのであれば、なぜボールが飛んでいないのか本記事を通して確認してみてください。

・ヘッドスピード

・ボール初速

・打ち出し角度

・スピン量(バックスピン)

いずれかに問題点があれば、クラブだけに限らずスイング部分にも改善点が見られるかと思います。

次回の記事では、各要素ごとのスイング解説をしますので、是非読んでいただけたらと思います。

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貴大 緑川

緑川貴大(日本プロゴルフ協会・PGAティーチングプロ)

1998年7月生まれ、神奈川県出身。 学生時代は、原英莉花や鶴岡果恋など多くのプロを輩出している葉山ジュニアゴルフ育成会や青木功プロ主催の青木功ジュニアクラブに在籍をして技術を磨く。 駒澤大学在籍中にPGAライセンスを取得し、アマチュアから現役プロまで年間6,000件を超える幅広いレッスンを展開している。 現在は、プロゴルファーのレッスンだけでなく、プロキャディーや自身も大会に出場して、ゴルフにおける総合的なスキルを高めている。

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