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助けて先生!イレギュラーな場面での対応!

助けて先生!イレギュラーな場面での対応!

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今回は、イレギュラーな状況別の記事です。林に入ってしまった場合は、リスクマネージメントを基に、打つ方向を決定します。いくつかポイントを整理するとミスを最小限にすることが可能になります。この記事では、林に入ってしまった際の考え方と手順に沿って大切なポイントを説明します。

①林の中からの対応

林の中に入ってしまった場合は、まずボールを打ち出すラインの確認をしましょう。

木々が多い場合は、確実に出せる隙間や、出るかもしれない可能性があれば、そのラインまで2、3個ほど見つけられると良いでしょう。

ピン方向に狙っていくのか、一度横や後ろに出す(レイアップ)をするのかは、ラインをある程度見つけてから考えると、効率よく林から対応できる方法を考えることができます。

林に入ってしまうと焦ってしまいますが、一度落ち着いて打っていくことが可能なラインを最初に見つけていきましょう。

救済を受ける

ボールを打つことが難しいと判断できる場合には、無理にストロークをせずにアンプレヤブル(プレーが不可能)と宣言をして対処する方法もあります。

ライ(ボール周りの状況)が草木で全くスイングできない状況や、木の裏などで打つことが難しい場合など、限りなく選択肢が無いときは、アンプレヤブル宣言をすることも可能です。

林からのアンプレヤブルでは以下の方法があります。

前位置に戻ってプレー

ボールとホールを結ぶ後方延長戦上にドロップしてプレーする

2クラブレングス以内にドロップ

②林にボールが入ってしまったら

“狙う”または”レイアップ”

打つラインを何個か見つけることができたらマネージメントを考えていきます。

狙うか出すか、どちらが有益な判断になるか考える必要があります。

私の判断基準としては、打つライン方向の状況を見て決める事が多いです。

狙えたとしてもライン上にハザードがある場合には、少しでもリスクの危険を感じる場合には確実に出してボギー以内に抑えるという考えにシフトして結論を出します。

ハザードがあったとしても危険に感じない場合は、狙うこともあります。

狙う時に少しでも危険やプレッシャーを感じるのであれば、スイングも安定しなくなるのでレイアップをすることも戦略となるでしょう。

マネージメントを考える

出すか狙うか方法が決まれば、3打目以降のマネージメントを考えていきます。

レイアップするのであれば、どこに出したら3打目以降が楽になるのか、残りの距離はどれくらいにするか考慮します。

焦って雑になってしまうと出したつもりが、まだ枝が邪魔になったり、ライが悪かったりなど残念な結果にもなりかねないので、どこまで打つのか・どの方向に打つのか、3打目以降のことを考慮してマネージメントを組み立てていきましょう。

実際にレイアップであれば出す付近まで余裕があれば見に行ったりすると、よりリスク回避がし易くなります。

→実際にある程度狙う場所まで見にいくと

この場合では、ある程度の距離を打たないと、まだ木々が障害になってくるなどの発見がある場合があります。

直接狙う場合も同様に、グリーン近辺の状況や、ライン上のハザードなどの障害を考慮して、距離感や方向の決定をしていきます。

③林から打つ前のアドバイス

※Point

距離の確認

→どこまで打つのか、前後間のコース状況などを考慮して距離の選択をする。

使う番手を考える

→距離に対して打つ番手を選択します。

ただし、林の中ではライの良し悪しが分かれるので難しいと感じた場合には7番〜9番までのクラブが確実に打ちやすいです。

焦らずアライメントを確認

→フェイスの向きを目標線に対して直角に向けて、丁寧な構えを作っていきましょう。

両足も揃えた状態から徐々に広げていくと確実に目標線に対してスクエアなスタンスが取れます。

スパットなどがあれば必ず見つけて目標物とすることでより正確なスタンスが取りやすくなります。

林に入ると焦ってしまいますが、一呼吸をおいて丁寧に対応しましょう。

アドレスの手順については“こちらから”確認いただけます。

当てにいかず”スイング”で

ライが悪いのでボールに対して意識が向いてしまいますが、あくまでスイングです。

沈んでいたり、状況が悪い場合には、クラブを短く持ってコンパクトなスイングにします。

手打ちなどで当てに行くとボールに当たらなくなってしまうので注意しましょう。

ボールの位置を変える

ライの状況によって少しインパクトを強めに取りたい場合には、ボールの位置を少し右側にすると多少打ち込めるようになりヒッティングすることができます。

④あとがき

林にボールが入ってしまうと焦ってしまう方が多いかと思います。

今回の記事で紹介をした手順に沿って対応することができればミスの連発も防げますし、トラブル時の対応もスムーズになり、時間短縮にも繋がります。

文章にすると多く感じてしまうかもしれませんが、やっている事はシンプルです!

①打つラインを見つける

②リスクマネージメントを考慮して狙うかレイアップか決定

③距離と番手の確認

④アライメントを大切に決めた場所にスイング!

特にアライメントに関しては、木々の中から打つわけですから丁寧に対応したいところです!

以前に初心者向けではありますが、構えの手順を紹介しましたので是非一度見ていただけたら嬉しいです!

林には入れない事が1番のマネージメントですが、もしもの際は、試してみてください!

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貴大 緑川

緑川貴大(日本プロゴルフ協会・PGAティーチングプロ)

1998年7月生まれ、神奈川県出身。 学生時代は、原英莉花や鶴岡果恋など多くのプロを輩出している葉山ジュニアゴルフ育成会や青木功プロ主催の青木功ジュニアクラブに在籍をして技術を磨く。 駒澤大学在籍中にPGAライセンスを取得し、アマチュアから現役プロまで年間6,000件を超える幅広いレッスンを展開している。 現在は、プロゴルファーのレッスンだけでなく、プロキャディーや自身も大会に出場して、ゴルフにおける総合的なスキルを高めている。

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