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シャフトクロスとは(原因と修正方法)

シャフトクロスとは(原因と修正方法)

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トップの形でシャフトの向きが目標よりも右に向き、オーバースイングとして修正されやすいシャフトクロスですが、なぜシャフトクロスしてしまうのか、どのように修正するのか解説します。

①シャフトクロスとは

シャフトクロスとは、トップオブスイング時にシャフトの向きが目標に対して右に向いている状態のことを言います。

アマチュアに多く見られるトップの形であり、オーバースイングや、右肘が引けているポイントとして原因が挙げられます。

シャフトクロスになりやすい理由としては、『トップからの切り返しで勢いを感じて振りたい』、『インパクトを強くしたい』などといった気持ちから力感が強くなることで起こりやすいです。

プロの中でも、シャフトクロスから上手く切り返してショットが正確な選手は多々いるので、シャフトクロスが悪いとは、私は思いません。

しかしシャフトクロスになると、スイングプレーンから外れたスイングになるのでダウンスイングからインパクトにかけて再現性が悪くなりやすいです。

ということは、毎日練習をしているプロと比べて、アマチュアの方にとっては当たらないというミスに繋がりやすいテーマだということです。

▶トップオブスイングについてはこちらをチェック!

②シャフトクロスのデメリット

シャフトが寝やすくなる

トップでシャフトがクロスするということは、

切り返し以降でシャフトは寝ることが多くなります。

シャフトが寝たままクラブが振り下ろされるとフェイスが開いたまま降りてくるので右にプッシュすることや、それを嫌がって手を使うとチーピンにもなりやすくなります。

(アイアンの場合は、シャンクにも繋がる)

手元の位置が高くなる

シャフトがクロスした状態でのトップの位置は、アップライト(スイングプレーンに対して高い位置に手元がある状態)になりますので、切り返し以降の手元の位置が前に出やすくなります。

スイングの工程が増える

シャフトクロスになる原因としての1つにフラットな軌道からクロスになることがあります。

簡単に説明をすると、バックスイングでシャフトが寝る→トップでシャフトがクロス→切り返しでシャフトがまた寝る

このようにスイング中にシャフトの動きが様々となり、再現性が低くなりやすいということです。

③シャフトクロスの原因

インサイドに引きすぎてしまう

テイクバックからインサイドに上げすぎると、上手くコックすることができず、右肘の居場所がなくなるので右肘を引きます。

結果、シャフトがクロスしたトップになりやすいです。

腕と体の動きのバランスが悪い

腕の動きに対して体の動きのバランスが悪いとシャフトクロスになりやすいです。

腕だけでクラブを上げてしまうと体が回っていないので右肘を引いてしまいます。

右肘が引いてしまうとシャフトは右側を向くので基本的にシャフトクロスとなります。

反対に体を無理に捻ろうとすると胸の向きが過剰に右を向いてしまいオーバースイングとなります。

肩や胸が回りすぎると右肘も外側に向き、同様にシャフトクロスになりやすいです。

④シャフトクロスの修正方法

テイクバックの軌道を直す

インサイドに引きすぎたテイクバックであれば、まずは軌道の確認をしましょう。

手元だけでクラブを上げてしまうとインサイドにもアウトサイドにもどこにでも上がってしまうので、構えでできた三角形を意識して、体と一緒に8時のあたりまでクラブを上げます。

難しいと感じる場合は、クラブをおへそに当てて8時-4時のスイングをしてみてください。

(以前の記事に説明があります”こちらから“)

左肩は顎の下まで

トップオブスイングで体を捻りすぎてしまうと、胸が右に向きすぎて(目線もずれる場合があります)軸を保てずオーバーに上がりすぎてしまいます。

トップでの体の回転は左肩が顎の下にくれば十分に回っているので、目線をボールに残したまま、肩を顎の下あたりまで回すように練習をしましょう。

右肘を引かない

よく脇を締めるといったワードがありますが、基本的に体にきっちり付ける必要は、ありません。

このような修正時に右の肘のあたりまで開かないようにくっつけている方も見かけますが、大切なことは、肘の向きです。

右肘が下を向いていれば脇は開いていないという認識でもあながち間違いではないです。

右肘を下に向けるには『シャフトの向き』を気をつけましょう。

構えた位置のスイングプレーンに沿ってシャフトが向けば良いのですが、練習方法としては、グリップエンドがボールのライン上に向くようにしてください。

そうするとシャフトが正しいプレーンに向き、右肘のポジションも決まります。

よく右腕は、出前持ちと言われることが多いです。

⑤あとがき

今回は、シャフトクロスについて解説をしました。

クロスの全て悪いとは思いませんが、効率を考えた際には、アマチュアの方にとってシャフトクロスは、ミスの原因になりやすいかと思います。

プロの中では、クロスから生まれる強いパワーを使い飛ばして活躍をしている選手も多いです。

現在の結果を踏まえてミスヒットが多い場合には、トップの形を見直してみると良いと思います!

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貴大 緑川

緑川貴大(日本プロゴルフ協会・PGAティーチングプロ)

1998年7月生まれ、神奈川県出身。 学生時代は、原英莉花や鶴岡果恋など多くのプロを輩出している葉山ジュニアゴルフ育成会や青木功プロ主催の青木功ジュニアクラブに在籍をして技術を磨く。 駒澤大学在籍中にPGAライセンスを取得し、アマチュアから現役プロまで年間6,000件を超える幅広いレッスンを展開している。 現在は、プロゴルファーのレッスンだけでなく、プロキャディーや自身も大会に出場して、ゴルフにおける総合的なスキルを高めている。

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