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美しいスイングを目指そう-バランスの良いフィニッシュ-

美しいスイングを目指そう-バランスの良いフィニッシュ-

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フィニッシュは、ゴルフのスイングにおいて一連の動作の総合的な評価となります。美しいフィニッシュは、再現性の高いショット力に繋がるだけではなく、映える美しいスイングにもなります。今回はスイングのバランスに注目して体とクラブの調和についてお話をしていきます。

①美しいフィニッシュの魅力⁉

コロナ禍の時期もあり、外で行えるスポーツとしてゴルフという競技は流行りを見せました。

自然豊かな場所でプレーをするというこもあり、若者が興味を持ち、体験レッスンを受けていただく機会も多くなったと感じています。

そんな中、レッスンをしていて良く質問されるのは、美しいフィニッシュについてです。

なぜ美しいフィニッシュを目指しているのか聞いてみると『映え』というワードが飛び交います。

最近ではInstagramやTwitter(現在はX)など様々なSNSのツールで#ゴルフ女子や#ゴルフ男子などといった#ハッシュタグを用いて投稿することが流行りだそうです。

特に#ゴルフ女子(男子)検索するとゴルフを通じてインフルエンサーの活動をしている方から個人ブログとして発信をしている方まで多くのユーザーが投稿を行なっていました。

・ゴルフウェア(可愛いウェア)

・ゴルフ場の食事

・スイング動画

これらの投稿は、共通して映える要素が豊富にあります。

このような場で発信するための理由だけでは無いと思いますが、やはり美しいフィニッシュは、誰にとっても魅力的に感じることかと思います。

②フィニッシュはスイング全体の総合点

『映え』の話をしてしまいましたが、フィニッシュは、レッスン的な要素の中で非常に大切なポイントです。

フィニッシュの形は、それまでのスイングの行程を物語りますので、フィニッシュが悪い=スイングが悪いということになります。

スイングの軌道は、もちろんですが

重心移動・体とクラブのバランス等の要素がマッチして理想的なフィニッシュへと結びつきます。

裏を返せば、フィニッシュが不安定な方は、スイング中の動作に問題がある可能性が高いのです。

③バランスの良いフィニッシュとは

バランスの良いフィニッシュと、不安定なフィニッシュの1番の違いは、

『スイング』『ヒッティング』の違いです。

例えるのであれば、

コーチや同伴メンバーの方に『綺麗な素振りだね!』と言われたことは、ありませんか?

また自身でも素振りの方がフィニッシュまで楽に振り抜けていたり、なんだかバランスが取れているように感じたことがある方は少なくないはずです。

それは、素振りの時は体とクラブの調和があり、バランスよくフィニッシュまで振り切れているという事です。

ボールを打つときに素振りと違う感覚や形になってしまうのであれば、ボールに合わせた『ヒッティング』になっており、素振りとは違う動き→ミスショットへと繋がってしまうでしょう。

バランスの良いフィニッシュとは

体の動きとクラブの動きの調和が取れており

これらのタイミングが崩れるとフィニッシュの形も不安定となるのです。

④スイングとヒッティングの差

スイングする時、ボールを捉えることに意識し過ぎると、手打ちになりやすくなります。

体よりも手元が速く動いてしまうと、合わせたような詰まった当たり方になり、シャフトのしなりも使えなくなるのでインパクト前にスイングスピードは減速してしまいます。

多くのゴルファーが一所懸命スイングしているのにも関わらず思うようなヘッドスピードや、飛距離が出せないのは、手元の動きが強くなってしまい、体とクラブの調和が崩れ、詰まり気味にインパクトを迎えることでスイングの加速を出来ていないことが理由です。

そのまま振り抜くと、詰まったままバランスの悪いフィニッシュを迎えることになります。

『ボールを飛ばしたい』、『綺麗に当てたい』という気持ちを全面に持ってしまうと、

スイングの途中であるインパクトに集中してしまうので良くありません。

あくまでスイングの動作の中でボールがあるというイメージで最後まで振り抜く(スイングする)ことを意識しましょう。

フィニッシュまで振り抜くことを意識することで、自然と身体はクラブを振り切ろうとして、スイングが減速することなく理想的なヘッドスピードを実現させることが出来ますし、体も動くようになるのでバランス良くフィニッシュへと迎えることができます。

※補足

ボールに対する意識を無くして、スイングに集中すると、上手く当たらないのではないかと不安に感じられるかもしれません。

しかし体が動くことでスイングの軌道は、より安定しますし、手元で調整をするよりも再現性が高まります。

体を動かすことに慣れていないのであれば、目線が速く上がってしまったり、スエイしてしまったりと、違う部分でミスショットへの原因が出てくるかと思いますので、焦らず素振りなどからフィニッシュまで振り抜くことに慣れていきましょう。

⑤練習方法

ここまでバランス良くフィニッシュを取る説明をしてきましたが、ヒッティングからスイングに切り替えるために簡単にできる練習方法をご紹介します。

ステップ素振り

やることは、連続素振りと似ていますが

体重移動を感じながら連続で素振りをします。

※バックスイング中にヒールアップ(足を上げる行為)をせずに体重移動を感じながら素振りをしてもらってもokです。

ここで注意していただきたいのは、

腰の動きがスエイしないように”おへそ”を左右に回しましょう。

連続で素振りをしていると、体とクラブの動きのバランスが良くなるので手打ちになったり、体重移動のタイミング等の確認にもなります。

ボール投げ

この練習は、ボールを打とうとしてしまう方には、非常に有効的な練習です。

ボールを目標に向かって投げる時は、体とボールを投げる手元の動きが合います。

そうすると、連続素振り同様に体とクラブの動きのバランスが良くなります。

また、ボールを投げる際に意識は目標方向に変わるので自然と振り抜けるようになります。

ついついボールを打とうと意識してしまう方は、ボールの位置に意識が向いてしまいますが、ボール投げを通じて、目標方向に意識が向くので自然と振り抜けるようになります。

⑥あとがき

美しいフィニッシュを目指すのであれば

まずは、体を動かしてバランスの良いスイングを心がけましょう。

連続素振りなどで練習をすると

体とクラブの調和が生まれてフィニッシュまで自然と収まります。

フィニッシュでは体が目標方向に向かないと、必ず振り切れなくなるので、まずは体を動かすことから始めてください!

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貴大 緑川

緑川貴大(日本プロゴルフ協会・PGAティーチングプロ)

1998年7月生まれ、神奈川県出身。 学生時代は、原英莉花や鶴岡果恋など多くのプロを輩出している葉山ジュニアゴルフ育成会や青木功プロ主催の青木功ジュニアクラブに在籍をして技術を磨く。 駒澤大学在籍中にPGAライセンスを取得し、アマチュアから現役プロまで年間6,000件を超える幅広いレッスンを展開している。 現在は、プロゴルファーのレッスンだけでなく、プロキャディーや自身も大会に出場して、ゴルフにおける総合的なスキルを高めている。

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