①スイング軌道と回転

スライスまたは、フェードを打ってください！

と言われたらまず先に何を思い浮かべますか？

おそらく［スイング軌道］ではないでしょうか？

答えを先に述べてしまうと、これは正解です。

ボールはスイング軌道とインパクト時のフェイスの面によって飛び出す方向とかかる回転が決まります。

つまり、ボールに左右の回転をかけたい場合は、スイング軌道を変えてあげることで摩擦がかかり曲がっていくということです。

②フェイス面の向き

スイング軌道がボールに対して摩擦をかけるとごろまでは、確認できたと思います。

次にフェイスの面の向きについて考えていきましょう。

仮にアウトサイドイン軌道でスライス系の回転をかけたいとします。

この時フェイスの面が

Ⅰ左を向いている

Ⅱまっすぐ向いている

Ⅲ右を向いている

これらの条件が違うだけで、ボールの飛び方は大きく異なってしまいます。

Ⅰ左を向いている

アウトサイドイン軌道に対して、フェイスが左を向いている場合、ボールにスライス系の回転がかかる事はありません。

なぜなら、フェイスが向いている方向にまっすぐの軌道になっているからです。

この場合、ボールは左に飛び出し、そのまままっすぐ飛んで行ってしまいます。

Ⅱ真っ直ぐ向いている

フェイスがまっすぐ向いている状態で、軌道がアウトサイドインである場合は、まっすぐに近い形でボールが飛び出し、スライス系の回転がかかってきます。

Ⅲ右を向いている

フェイスが右を向いている場合は、最初から右に飛び出し、さらに大きく右に曲がっていきます。

最初からフェイスが開いている状態なので、右に飛び出しますし、高いボールになり飛距離もかなり落ちてきます。

このように同じ軌道でも、フェイス面の方向で異なる結果となります。

前提条件として

フェイス面とスイング軌道の2つの条件のもとで、ボールの飛び出しと回転が決まります。

③フェード系の打ち方(構え)

先ほどまでの条件を考慮した上で、フェード系の打ち方をお伝えしていきます。

まず初めに、自分の打ち出したい方向と着地したい方向、2点の目標を作ります。

着地したい方向にフェイス面を合わせ、打ち出したい方向にスタンスを取ります。

⇨体は左を向いてフェイス面はまっすぐ向いている状態が作られるかと思います。

これで先ほど説明したフェイス面がスクエアでアウトサイドインの軌道が作れる状態の構えになりました。

④フェード系の打ち方(スイング)

2点間の目標もとに構えが完成したら、後はこのままスイングするだけです。

基本的に、自分が向いている方向を正としてスイングを行うことで、自然とアウトサイドイン軌道になります。

⇨自分の向きに対してまっすぐ振っていますが、フェイスの面(着地点)からすると、アウトサイドインの軌道になっていると言うことです。

⑤あとがき

インテンショナル系のショットは、基本的に構えを変えれば、自然と再現することが可能です。

大きなスライス、フックこそ打つことは困難ですが、軽いフェードやドローのショット打つ事は難しくありません。

スライスやフックと言われると、意図的にスイングを変えることが必須に感じますが、体の向き1つでスイング軌道を変えることができるって面白いですよね。笑

フェイス面の向きと、スイング軌道を考慮して、皆さんも挑戦してみてください。