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スロープ(斜面)からのショットをマスターしよう!-①左足上がり編-

スロープ(斜面)からのショットをマスターしよう!-①左足上がり編-

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普段、練習場で何気なく打てているクラブがコースに出ると突然凶変する!なんて経験ないでしょうか?コースで急に打てなくなる原因は、平な環境でないことかもしれません。今回の記事では左足上がりの傾斜の特徴や注意するべき点などをまとめております!苦手意識のある方は、是非参考にしてください!

①スロープとは

ゴルフ場は、自然豊かな環境で行われるスポーツです。基本的に平らな場所は無く起伏が常にあります。

ゴルフでは主に「左足あがり」・「左足下がり」・「つま先あがり」・「つま先下がり」の4通りのライがあり、傾斜によってボールの飛ぶ方向や飛距離が変わってきます。

それぞれ斜面に対して体重やスイングのバランスが変化するので注意が必要です。 

②左足上がりの特徴

ボールが左に曲がりやすく、飛距離が出にくい

左足上がりでのショットは、傾斜に向かってスイングを行うために重心が残りやすく、基本的にフック回転がかかりやすくなります。

また、クラブが傾斜に沿ってインパクトを迎えるので、ロフト角度が大きくなり、飛距離が出にくくなることが左足上がりの特徴です。

重心が右に残りやすい

傾斜に向かってスイングを行うので、平らな状態よりも重心が右に残りやすくなります。

無理に体を回そうとすると上体が起き上がりやすくなり、アッパー軌道が強くなるのでトップなどのミスが多発します。

③左足上がりの構え方

ボールの位置は斜面に応じて『やや右側』

左足上がりでのボールの位置は、斜面にもよりますが平らな時と同じ基本的な場所にセットしても問題ありません。

しかし傾斜がキツくなるにつれて体重が右に残りやすくなるので、予め『やや右側』にセットしておくのが良いです。

基準がわからない場合は、構えたときに右足に重心を感じるほどに傾斜があればボールの位置を変えたり、小さなスイングで連続素振りなどをして最下点を確認するなどして判断するのが1番オススメです!

斜面に対して臨機応変に姿勢をとる

ボールの位置を変える基準と同じ判断で大丈夫ですが、斜面の度合いによって姿勢を変えます!

よく『傾斜なりに立つ』といったレッスンも耳にしますが、傾斜がキツイ場合では、かなり重心が右になりスイングのバランスを保つことが難しくなります。

基本的に垂直な姿勢を心がけますが、傾斜の度合いによって立ち方を判断する必要があります。

傾斜が緩やかな場合

ボールの位置を判断する基準で傾斜が緩やかに感じる場合の立ち方は、傾斜に沿って立ちます。

過度に左足に体重を乗せてしまうとフォローでクラブが地面を刺すように入ってしまうので平な状態と同じようにナチュラルに構えても大丈夫です。

体が回りにくいと感じる場合は、軽くオープンスタンスにすると緩やかな傾斜に負けずに体を回すことができます。

傾斜が強い場合

傾斜が強いのにも関わらず傾斜なりに立ちすぎると右足に重心が偏り、肩のラインもかなり右肩が下がってしまいます。

このような状態では、バランス良くスイングすることが難しくなってしまいますので、傾斜が強い場面ではバランスを考慮した構えを作ります。

傾斜に対して正面を見ながら立つと、肩のラインは真っ直ぐになり、膝を左右適度に曲げてバランスが取られます。

斜面に沿って立った時は、肩のラインが傾斜なりになっていましたが、正面を向いて下半身でバランスを取ると膝の曲げ具合のみになり肩のラインが、ある程度真っ直ぐになります。

→垂直に立つことができます。

このように構えることでスイング中のバランスをキープすることができ、スイングによるミスを減らすことができます。

この時も傾斜によって体は、回りづらくなるので『軽いオープンスタンス』であると良いでしょう。

④左足上がりスイングの注意点

スイングバランスと重心位置に注意

傾斜が緩やかでも強くても、右側に重心がかかりやすくなっています。

構えた時のバランスも重要ですが、スイングのバランスにも注意する必要があります。

基本的に体重が残りやすい左足上がりでは、オープンスタンスにしていることから体をある程度回してフィニッシュまで振り抜いていく必要があります。

インパクト付近で詰まってしまうと過度に重心が残ってしまい、手前をダブってしまいやすくなります。

また、バックスイングでも振りかぶりすぎてしまうとトップですでに右にかかり過ぎてしまうのでコンパクトにスイングすることを心掛けてください。

フックしやすいので右を狙う

傾斜(左足上がり)では、基本的に左に曲がりやすいのが特徴です。

無理に右に押し出したり、スイングで調整するのでは無く、予めやや右を狙っておくと良いでしょう。

⑤あとがき

スロープからの対応は、大きく分けて4種類ありますが、コースに出ると複合しているケースが多いです。

練習場で上手く当たる方は、スイングが良いのにスロープによってミスヒットがでては勿体無いです。

スイングの振り幅など考える必要もありますが、まずは適切な構えを作っていただければ上手く当たる確率も増えてくると思いますので左足上がりのポイントに関しては、こちらの記事を参考にトライしてみてください!

次回以降、残りの傾斜についても記事をアップさせていただきますが、基本的な考え方は同じですので安心してください(^^)

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貴大 緑川

緑川貴大(日本プロゴルフ協会・PGAティーチングプロ)

1998年7月生まれ、神奈川県出身。 学生時代は、原英莉花や鶴岡果恋など多くのプロを輩出している葉山ジュニアゴルフ育成会や青木功プロ主催の青木功ジュニアクラブに在籍をして技術を磨く。 駒澤大学在籍中にPGAライセンスを取得し、アマチュアから現役プロまで年間6,000件を超える幅広いレッスンを展開している。 現在は、プロゴルファーのレッスンだけでなく、プロキャディーや自身も大会に出場して、ゴルフにおける総合的なスキルを高めている。

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