ゴルフのルールの基本!初心者なら知っておきたい用語やマナー解説
目次
ゴルフのルールの基本
複数人でプレーするゴルフは、ルールを理解していないと他の人に迷惑をかけてしまうかもしれません。スムーズにゴルフを楽しむためにも、基本ルールを確認していきましょう。
ラウンドの進め方
ラウンドとは、ゴルフ場にある18ホールを全て巡ることです。全てのホールを巡った後、最終的なスコアによって勝敗を決めます。
ラウンドを巡る際には、2〜4人のグループを組みます。最初は全員が同じ位置からボールを打ち、その後はボールが止まったところから打ってカップインを目指して進んでいきます。
ボールを打つ順番は、カップまでの距離が最も遠い人から打つのが一般的です。本来は準備ができた人から順に打っていくのですが、打つ人よりも前に出てはいけないという前提があるため、自然とカップまでの距離が遠い人から打つことになります。
ゴルフのラウンドに必要な道具
ここでは、プレーの前に把握しておきたい道具のルールを紹介します。しっかりと準備を整えて、ラウンドに挑みましょう。
クラブのルール
クラブに関するルールとしては、反発係数に制限を設けたSLEルールが挙げられます。
クラブは反発力が高いほど飛距離が出るため、コンペや競技では、反発係数を最大0.830までのものを使用しなければなりません。
また、ヘッド体積は460cc以下、長さは全長18インチ以上、パターを除いて48インチを超えてはいけないと定められています。グリップはシャフトの上まで達し、膨らみやくびれのない真っ直ぐな形状であることも意識しておきたいルールです。
ラウンド中に持ち歩けるクラブは14本までと決められており、他人のクラブを借りるのはルールに反します。14本以上のクラブの持ち込みは重大なルール違反とみなされ、2打または4打罰となることもあるため気を付けてください。
ボールのルール
ボールは、重量45.93g以下、直径42.67mm以上と決められています。ただし、素材の硬さは問われません。
重量や直径以外にも細かなルールが決められていますが、大手メーカーの公式ボールであればルール違反になる心配はほとんどないでしょう。ただ、コストダウンを重要視する小規模メーカーのボールは、基準を満たさない場合があるため注意しましょう。
また、損傷が生じたなど、ルールの許容範囲内ならラウンド中にボールを交換できますが、基本的には同じボールで全てのホールを巡らなければなりません。違反した場合は、2打罰のペナルティが課されます。
スコアの数え方
スコアとは、各ホールでボールがカップに入るまでの打数のことです。全ラウンドを終えたときに、最も合計スコアが低い人が勝者となります。
スコアは規定打数を基準に呼び方が決まっているため、一般的な名称を確認しましょう。
名称 | 概要 | スコアカウント |
パー | 各ホールで定められた規定打数 | 0 |
バーディー | 規定打数よりも1打少ないスコア | -1 |
イーグル | 規定打数よりも2打少ないスコア | -2 |
アルバトロス | 規定打数よりも3打少ないスコア | -3 |
ボギー | 規定打数よりも1打多いスコア | +1 |
ダブルボギー | 規定打数よりも2打多いスコア | +2 |
トリプルボギー | 規定打数よりも3打多いスコア | +3 |
規定打数は、全18ホールでパー72が一般的な基準です。例えば、パー5のホールを4打で終えたらバーディー、6打で終えたらボギーになります。
ゴルフのペナルティのルール
ラウンド中にルール違反をした場合、以下のようなペナルティが課されます。
- 打罰なし
- 1打罰
- 2打罰
ペナルティが重なるとスコアにも悪影響が出るため、ルール違反にならないよう気を付けましょう。
打罰なし
打罰とはペナルティの内容によって1打、2打と打数が加算される罰のことです。打罰なしはペナルティとみなされず、打罰を受けないケースを指します。
空振り
空振りは、打罰を受けない代わりに1打としてスコアに換算されます。例えば、2回空振りをして次の1打でボールが飛んだ場合は、空振り2打+1打=3打がスコアになります。初心者は空振りでスコアがかさむことも多いため、注意しましょう。
2度打ち
2度打ちとは、ボールを打った際にヘッドがボールの方に出て、2度打ってしまう現象のことを指します。ルール改定前はペナルティとみなされてしましたが、現在は不可抗力であれば打罰が課されることはなくなりました。
1打罰
1打罰とは、スコアに1打加算されるペナルティのことです。主なペナルティの状況と対応を見ていきましょう。
ペナルティの状況 | ペナルティ後の対応 |
マークせずにボールを拾った | 1打罰を受けた後、ボールを元にあった位置に戻す |
プレーの規定範囲からボールが出た(OB) | 1打目がOBの場合:1打罰を受け、3打目としてティイングエリアで打ち直す2打目以降がOBの場合:1打罰を受けた後、OBを打った場所にボールをドロップして打ち直す |
ペナルティエリアで救済があった | 1打罰を受け、元の場所か指定の場所で打ち直す(救済を受けず、ペナルティエリアで打つ場合は打罰なし) |
マークをせずにボールを拾うのは、初心者にありがちなミスなので注意してください。
また、最初のショットがOBになった場合は、他の人が全て打ち終わった後に暫定球を宣言して、3打目を打ちます。ペナルティエリアで救済を受けるか否かは、その場で慎重に判断する必要あるでしょう。
2打罰
2打罰とは、スコアに2打加算されるペナルティのことです。想定される状況と対応を確認しましょう。
ペナルティの状況 | ペナルティ後の対応 |
バンカー内の砂にクラブが触れる | 2打罰を受けた後に打ち直す |
自分以外のボールを打つ | 2打罰を受け、自分のボールを打ち直す |
バンカー内にボールが入った場合、打つ前の素振りなどでクラブが砂に触れるとペナルティとみなされます。ただし、石や木の葉といったバンカー内にある自然物にクラブが触れた場合はペナルティの対象にはなりません。
また、ストロークプレーで自分以外のボールを打った場合、2打罰を受けるとOBと同様の痛手を追うため注意してください。
初心者が知っておきたい!ゴルフ用語
こちらからは、初心者が把握しておきたいゴルフ用語を紹介します。代表的な言葉を覚えて、ゴルフに臨みましょう。
ゴルフ用語 | 詳細 |
アウトコース・インコース | 全18ホールのうち1〜9ホールをアウトコース、10〜18ホールをインコースと呼ぶ |
ティイングエリア | 1打目を打つエリア |
フェアウェイ | コース内で芝が短く整えられたエリアのこと |
アドレス | ボールを打つ際にクラブをかまえること |
ドロップ | 池などからボールの救済を受けた後、打ち直しのために膝の高さからボールを落とすこと |
暫定球 | ボールがOBとなった可能性がある場合、戻って打ち直す手間を省くために暫定的に打つショットのこと |
フェアウェイは、初心者でも打ちやすく飛距離も出やすいエリアですので、できるだけフェアウェイ上を意識しながらプレーを続けることが大切です。
また、暫定球を宣言した後に最初のボールが見つかった場合は、そのボールでプレーを継続し、OBだった場合は暫定球でプレーします。
初心者が知っておきたい!ゴルフのマナー
紳士のスポーツと呼ばれるゴルフには、さまざまなマナーがあります。こちらでは主なマナーについて紹介しますので、適切な振る舞いができるように意識してみてください。
ゴルフ場でのマナー
ゴルフは決められた時間内にプレーを終えなければならず、遅れると後続のグループに迷惑がかかります。そのため、ゴルフ場にはプレーの30分前に到着し、10分前にはティイングエリアでスタンバイしましょう。もし遅刻する場合は、早めにゴルフ場や仲間に連絡してください。
大声のおしゃべりも他の人への迷惑になります。他の人が打つときは後方に下がり、できるだけ音を立てないようにするのがマナーです。また、コース内での喫煙は基本的にNGで、クラブハウス内を禁煙にしているゴルフ場も少なくありません。喫煙をする方は、事前に確認しておくと良いでしょう。
服装のマナー
ゴルフ場では、男性と女性それぞれに服装のマナーが定められています。マナーを守るために、服装の準備も整えましょう。
男性の服装のマナー
ゴルフ場では、プレー中だけでなく行き帰りの服装にもマナーがあります。行き帰りの際には、ジャケットやブレザー、襟付きのシャツを着用し、ボトムスはチノパンやスラックスを選びましょう。
ゴルフ場によっては革靴をマナーとする場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。スニーカーやサンダル、ジーンズなどカジュアルすぎる服装は、マナー違反になるため避けます。
プレー中は、タートルネックやポロシャツなど襟付きのトップスにチノパンやコットンパンツを合わせるのが基本です。ゴルフ場によっては、夏の期間中なら半ズボンや短パンでも問題ないことがありますが、膝上丈を目安に短すぎないものを選んでください。靴は、ゴルフ専用シューズを履きます。
女性の服装のマナー
女性も、ゴルフ場の行き帰りではジャケットと襟付きのシャツ、ブラウスを着用します。ボトムスは膝丈のスカートやロングパンツ、靴は革靴やパンプスを選んでください。
プレー中は男性と同様にタートルネックやポロシャツなどの襟付きトップスが基本ですが、ワンピースでも差し支えはありません。ただし、露出の多いデザインはマナー違反になります。ボトムスはキュロットやロングパンツがおすすめです。スカートでも良いですが、丈が短すぎるミニスカートはNGとされています。靴は、ゴルフ専用シューズを選びましょう。
まとめ
ゴルフにはさまざまなルールやマナーがあり、きちんと把握しておかないと知らないうちに他の人に迷惑をかける可能性があります。初心者にとっては慣れないことも多いため、予習しておくのがおすすめです。ルールやマナーをきちんと守ったうえで、ゴルフを楽しんでください。
他の記事も気になる方は下記画像をクリック👇
ゴルフ始めたての人にオススメYoutube✨