

インターンとは?初めての人向け完全ガイド【後編】
目次
応募書類の準備
インターンシップに応募する際には、企業にあなた自身を理解してもらうために、応募書類を丁寧に作成することが重要です。ここでは、インターンシップ応募書類の中でも特に重要な履歴書とエントリーシートについて解説します。応募書類は、企業が求める人物像やスキルを理解した上で、あなた自身の経験や能力、熱意を効果的に伝えることが重要です。企業研究や自己分析を通じて、あなた自身の強みやキャリア目標を明確化し、応募書類に具体的に表現しましょう。また、誤字脱字や内容の矛盾がないか、見やすく読みやすい文章になっているかなど、細部まで注意を払い、完成度を高めることが大切です。
履歴書
履歴書は、あなた自身の基本的な情報やスキル、経験を企業に伝えるための重要な書類です。丁寧に作成することで、あなたの人物像や能力を効果的にアピールすることができます。履歴書を作成する際には、以下の項目を参考に、誤字脱字がないか、内容に矛盾がないかなどをしっかりと確認しましょう。市販の履歴書を使う場合は、指定のサイズや形式があるか事前に確認しましょう。また、写真についても、サイズや服装、背景などに注意し、好印象を与えられるように心がけましょう。最近では、Web上で作成・提出できる履歴書作成ツールを提供している企業もあります。企業の指示に従って作成しましょう。
1.基本情報
- 氏名(ふりがな)
- 生年月日
- 性別
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 顔写真(サイズや服装に注意)
2.学歴・職歴
- 学校名
- 学部・学科
- 入学・卒業年月
- 勤務先名(アルバイト経験なども含む)
- 勤務期間
- 職種
学歴については、高等学校卒業から記載を始めましょう。学校名は正式名称で記載し、学部・学科名も省略せずに詳細に記載することが重要です。職歴には、アルバイトやパートタイムの仕事も含め、企業名、部署名、職種、勤務期間を具体的に記載してください。職歴がない場合は、「なし」と記載します。
企業があなたの経験やスキルを理解するためには、詳細な情報を提供することが重要です。アルバイト経験については、そこで得られたスキルや経験を具体的に示し、インターンシップでどのように活かせるのかを伝えるようにしましょう。
例えば、接客経験があれば、コミュニケーション能力や顧客対応能力をアピールすることができます。また、チームで働く経験があれば、協調性やチームワークのスキルを強調することができます。職務内容を具体的に記載することで、企業はあなたの経験をより深く理解することができます。
3.志望動機
インターンシップに参加したい理由や、インターンシップを通じて学びたいことを具体的に記述しましょう。まず、企業の事業内容やインターンシップの内容について事前にしっかりと理解し、あなたの経験やスキル、キャリア目標と関連付けることが重要です。以下のガイドラインを参考にして、リクナビ2024インターンシップの志望動機の書き方を改良しました。
【志望動機の重要性と記述方法】
志望動機は、企業があなたのインターンシップへの熱意や目的を理解するために非常に重要な項目です。単に「企業に興味がある」「業界について学びたい」といった抽象的な内容ではなく、具体的な理由を述べることが求められます。なぜその企業を選んだのか、そのインターンシップでどのようなスキルを習得し、将来どのように活かしたいのかを明確に説明しましょう。
【企業理解と関連付け】
まず、企業の理念やビジョン、事業内容、インターンシップの内容をしっかりと理解することが必要です。そして、あなたの経験やスキル、キャリア目標と関連付けて志望動機を記述しましょう。
【例】
あなたがマーケティングに興味があり、その企業のマーケティング部門でのインターンシップを希望する場合、以下のように書くと良いでしょう:
- 企業のマーケティング戦略について具体的に言及:その企業のマーケティング戦略や成功事例について具体的に触れ、あなたがその分野でどのようなスキルを学びたいのかを述べる。
- 将来の目標と関連付け:学んだスキルを将来どのように活かしたいのかを明確に説明する。
エピソードと熱意の伝達
具体的なエピソードや経験を交えながら、あなたの熱意を伝えることも効果的です。例えば、過去の経験からマーケティングに興味を持ったきっかけや、その企業のインターンシップを通して実現したい具体的な目標などを盛り込むと、より説得力のある志望動機になります。
【書き方例】
私が貴社のインターンシップに応募した理由は、貴社が展開している革新的なマーケティング戦略に強い関心を持っているからです。特に、〇〇キャンペーンの成功事例に感銘を受けました。私は大学でマーケティングを専攻し、〇〇プロジェクトでリーダーとして顧客分析を行った経験があります。この経験を通じて培ったデータ分析能力とチームワークのスキルを、貴社のインターンシップでさらに磨きたいと考えています。
インターンシップを通じて、貴社の戦略的なマーケティング手法を学び、将来的には自らのスキルを活かして新たなマーケティングプランを提案できる人材になりたいと考えています。貴社での経験が、私のキャリアにおいて大きな財産になると確信しています。
このように、具体的な経験やスキルを交えながら、企業への熱意と将来の目標を明確に伝えることで、説得力のある志望動機を書くことができます。
4.自己PR
あなたの強みや能力をアピールする項目です。具体的なエピソードなどを交えながら、説得力のある内容にしましょう。企業の求める人物像やインターンシップの内容を踏まえ、アピールポイントを絞ることが効果的です。
自己PRは、あなたの個性や強みをアピールし、他の応募者と差別化を図るための重要な項目です。単に「明るい」「責任感がある」といった抽象的な言葉で表現するのではなく、具体的なエピソードや経験を交えながら、あなたの強みや能力を裏付けるようにしましょう。企業の求める人物像やインターンシップの内容を踏まえ、アピールポイントを絞り込むことが効果的です。
例えば、コミュニケーション能力をアピールしたい場合は、サークル活動やアルバイトでの経験を通して、どのように周囲とコミュニケーションを取り、成果に繋げたのかを具体的に説明しましょう。
また、目標達成意欲をアピールしたい場合は、過去の経験を通して、どのように目標を設定し、どのような努力を重ねて達成したのかを具体的に説明しましょう。
自己PRを通して、あなたが企業にとってどのような価値を提供できるのかを明確に伝えられるように意識しましょう。数字や具体的な成果を盛り込むことで、より説得力のある自己PRになります。
エントリーシート
エントリーシートは、履歴書よりもさらに深くあなた自身をアピールするための書類です。企業が設定した設問に対して、あなたの考えや経験を具体的に記述することで、熱意や潜在能力を伝えることができます。企業のホームページや採用情報などを参考に、企業理念や求める人物像を理解した上で、オリジナルの内容を心がけましょう。
エントリーシートは、多くの場合、企業独自のフォーマットが用意されています。企業のホームページや採用情報などからダウンロードし、指示に従って作成しましょう。また、提出方法についても、郵送、メール添付、Web上での入力など、企業によって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。誤字脱字や内容の矛盾はもちろんのこと、誤ったファイル形式で提出したり、締め切りを過ぎて提出したりするといったミスがないように注意しましょう。
1.志望動機
履歴書よりも詳細に、具体的なエピソードなどを交えながら、なぜその企業のインターンシップに参加したいのか、そのインターンシップを通して何を学びたいのかを記述しましょう。企業の事業内容やインターンシップの内容について、あなたの経験やスキル、キャリア目標と関連付けることが重要です。エントリーシートの志望動機は、履歴書よりも多くの文字数を使って、より深くあなたの想いを伝えることができます。企業の事業内容やインターンシップの内容について、具体的な内容を盛り込みながら、なぜその企業でインターンシップをしたいのかを明確に説明しましょう。
例えば、企業の理念やビジョン、事業内容、企業文化、社員の方の魅力など、具体的な内容を挙げながら、なぜその企業に魅力を感じているのかを説明することで、あなたの熱意が伝わりやすくなります。また、インターンシップを通して、どのようなスキルを身につけたいのか、将来どのように活かしたいのかを具体的に説明することも重要です。
単に「業界について学びたい」「実務経験を積みたい」といった抽象的な内容ではなく、具体的な目標やキャリアプランと関連付けることで、企業はあなたの本気度を理解し、評価してくれるでしょう。
2.自己PR
履歴書の内容を踏まえつつ、さらに具体的なエピソードや実績などを盛り込みながら、あなたの強みや能力をアピールしましょう。企業の求める人物像やインターンシップの内容を踏まえ、アピールポイントを絞り込むことが重要です。エントリーシートの自己PRでは、履歴書よりも多くの文字数を使って、あなたの強みや能力をアピールすることができます。具体的なエピソードや実績などを盛り込みながら、説得力のある自己PRを作成しましょう。企業の求める人物像やインターンシップの内容を踏まえ、アピールポイントを絞り込むことが重要です。
例えば、リーダーシップをアピールしたい場合は、サークル活動やアルバイトなどでリーダーを務めた経験を通して、どのようにチームをまとめ、目標達成に貢献したのかを具体的に説明しましょう。
また、問題解決能力をアピールしたい場合は、困難な状況に直面した際に、どのように問題を分析し、解決策を実行したのかを具体的に説明しましょう。
自己PRを通して、あなたが企業にとってどのような価値を提供できるのかを明確に伝えられるように意識しましょう。数字や具体的な成果を盛り込むことで、より説得力のある自己PRになります。
3.キャリアプラン
将来どのようなキャリアを築きたいのか、そのためにどのようなスキルや経験を積みたいのかを具体的に記述しましょう。企業の事業内容やインターンシップの内容と関連付けることで、あなたの将来に対する明確なビジョンを示すことができます。キャリアプランは、企業があなたの将来に対するビジョンや、インターンシップを通してどのような成長を期待しているのかを理解するために重要な項目です。単に「将来は〜業界で働きたい」「〜のような仕事がしたい」といった抽象的な内容ではなく、具体的な目標やキャリアパス、そのために必要なスキルや経験などを明確に説明することが重要です。また、企業の事業内容やインターンシップの内容と関連付けることで、あなたの将来に対する明確なビジョンを示すことができます。
例えば、IT業界でエンジニアとして活躍したいと考えている場合、その企業のインターンシップを通して、どのような技術を習得し、どのようなプロジェクトに携わりたいのかを具体的に説明しましょう。また、将来は海外で働きたいと考えている場合、その企業の海外事業について言及し、インターンシップを通して、どのような経験を積みたいのかを説明することで、あなたの熱意が伝わりやすくなります。
キャリアプランは、あなたの将来に対する明確なビジョンを示すだけでなく、企業に対して、あなたの入社意欲を伝える役割も果たします。
企業への質問
企業やインターンシップについて、あなたが疑問に思っていることや詳しく知りたいことを質問しましょう。企業側の視点に立った質問をすることで、あなたの熱意や興味関心の高さを伝えることができます。ただし、企業のホームページや採用情報などで簡単に調べられる情報は避け、事前にしっかりと準備しておくことが重要です。企業への質問は、あなたの熱意や興味関心の高さを伝えるだけでなく、企業の理解を深めるための貴重な機会です。事前に企業のホームページや採用情報などをしっかりと確認し、疑問点を明確にしておきましょう。質問の内容は、企業の事業内容、インターンシップの内容、企業文化、社員の方のことなど、幅広く考えることができます。
例えば、「インターンシップでは、どのようなスキルを身につけることができますか?」「どのような社員の方と一緒に働くことができますか?」といった質問は、インターンシップへの期待や意欲を伝えることができます。「貴社の強みはどのような点にあると考えていますか?」「今後の事業展開について、どのように考えていますか?」といった質問は、企業の事業やビジョンに対する理解を深めることができます。また、「社員の方が、仕事を通してやりがいを感じるのはどのような時ですか?」といった質問は、企業文化や社員の方の働き方について理解を深めることができます。
質問をする際には、簡潔で分かりやすい言葉遣いを心がけ、失礼な表現にならないように注意しましょう。
項目 | 内容 | 注意点 |
基本情報 | 氏名、連絡先など | 誤字脱字がないか確認 |
学歴・職歴 | 学校名、企業名、期間など | 時系列順に正確に記載 |
志望動機 | なぜその企業か、何を学びたいか | 具体的に、企業の理念や事業内容と関連付ける |
自己PR | 強みや能力、経験などをアピール | 具体的なエピソードや実績を交えて説得力を持たせる |
キャリアプラン | 将来の目標やキャリアビジョン | 企業の事業内容と関連付ける |
企業への質問 | 疑問点や知りたいこと | 事前に企業情報を調べ、的を絞った質問をする |
選考対策
インターンシップの選考は、企業やプログラムによって内容が異なりますが、多くの場合、書類選考と面接選考が行われます。選考を突破するために、しっかりと対策を行いましょう。企業によっては、グループディスカッションや筆記試験、プログラミングテストなどが実施される場合もあります。選考フローは企業の採用ページやインターンシップ情報サイトで確認するようにしましょう。
グループディスカッション
グループディスカッションは、複数の応募者が集まり、決められたテーマについて議論する選考方法です。企業側は、応募者のコミュニケーション能力や問題解決能力、発想力などを評価します。議論のテーマは、企業の事業内容に関連したものや時事問題、社会問題など様々です。多くの場合、選考の初期段階で行われます。
対策方法
- 時事問題や業界の動向に関心を持ち、自分の意見をまとめておく
- 議論の進め方に関する書籍やウェブサイトを参考に、基本的なルールやマナーを理解する
- 模擬グループディスカッションに参加するなど、実践的な練習を積む
注意点
- 自分の意見ばかり主張せず、他の参加者の意見にも耳を傾ける
- 否定的な言葉遣いは避け、建設的な議論を心がける
- 結論が出なかった場合でも、議論のプロセスを評価してもらえるよう、積極的に意見交換に参加する
- 役割分担を決めておくことも有効ですが、状況に応じて柔軟に対応することが重要です
面接
面接は、応募者と企業の担当者が直接会って、質疑応答を行う選考方法です。企業側は、応募者の個性や能力、適性などを判断します。多くの場合、書類選考を通過した応募者を対象に行われます。面接は、1回の企業もあれば、複数回行う企業もあります。面接官は、人事担当者や現場の社員、役員などが担当します。
対策方法
- 自己PRや志望動機、企業への質問など、想定される質問への回答を事前に準備する
- 企業のホームページや会社案内などを参考に、企業理念や事業内容、求める人物像などを理解する
- 模擬面接を受けるなど、実践的な練習を積む
- 逆質問は、企業への熱意を伝えるよい機会です。事前に質問をいくつか用意しておきましょう
- 服装は、企業の雰囲気に合わせることが大切ですが、迷った場合はスーツで行くのが無難です
よくある質問と回答例
質問内容 | 回答例 |
なぜインターンシップに参加したいのですか? | 私は、貴社の事業内容である〇〇に以前から関心があり、特に△△という業務に興味を持っています。今回のインターンシップを通して、実践的な知識やスキルを身につけ、将来は貴社で社会に貢献したいと考えています。 |
あなたの強みはなんですか? | 私の強みは、行動力とコミュニケーション能力です。大学時代の〇〇サークル活動では、部長として部員をまとめ、目標達成に向けて積極的に行動してきました。また、アルバイト先の飲食店では、お客様とのコミュニケーションを大切にし、多くのお客様から感謝の言葉をいただきました。 |
あなたの弱みはなんですか? | 私の弱みは、計画性に欠けることです。以前は、締め切りギリギリになってしまい、周囲に迷惑をかけてしまうことがありました。しかし、手帳を活用し、タスク管理を徹底することで、計画的に行動できるよう努力しています。 |
将来のキャリアプランを教えてください。 | まずは、営業職として経験を積み、お客様との信頼関係を築きながら、営業成績で会社に貢献したいと考えています。将来的には、海外事業部で、グローバルなビジネスに挑戦したいと考えています。 |
他に選考を受けている企業はありますか? | はい、他に〇〇業界の△△会社と□□会社を受けています。いずれも、貴社と同様に、〇〇という点に魅力を感じています。 |
▶【質問例あり】インターンシップ面接でよく聞かれる質問と答え方のヒントはこちら
身だしなみ
面接時の身だしなみは、企業や業界によって異なりますが、清潔感のある服装を心がけましょう。一般的には、スーツで行くのがおすすめです。靴は、かかとが低いものや音が鳴るものは避け、事前に磨いておきましょう。また、髪型やアクセサリー、メイクなども、華美になりすぎないように注意しましょう。持ち物については、企業から指示があった場合は、それに従いましょう。
- スーツ:リクルートスーツ以外でも可。ただし、派手な色や柄は避けること。シワや汚れがないか事前に確認しておきましょう
- シャツ:白や薄いブルーなど、清潔感のあるものを選ぶこと。シワがないようにアイロンをかけておきましょう
- ネクタイ:ビジネスシーンにふさわしいものを選ぶこと。色は、青や紺、グレーなど落ち着いた色がおすすめです
- 靴:黒や茶色の革靴を履くこと。スニーカーやサンダルはNG。かかとがすり減っている場合は、修理しておきましょう
- 髪型:清潔感のある髪型にすること。長い髪はまとめる。髪色は、黒か茶色に染めておきましょう
- アクセサリー:華美なものは避けること。結婚指輪や時計以外のアクセサリーは、基本的にはつけない方が無難です
- 持ち物:筆記用具、メモ帳、企業から指示があったものを持参する。バッグは、黒や紺など落ち着いた色のビジネスバッグを選びましょう

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