デジタルとリアルの融合を追求する経営者の軌跡【株式会社グーフ】
目次
【事業内容とビジョン】
ℚ, 御社の事業内容について教えてください。
当社は、印刷という手段をデジタルテクノロジーを駆使して活用し、今とこれからの時代にふさわしい紙メディアの可能性を追求しています。具体的には、出版やTシャツ制作をインターネット上で誰でもどこでも無駄なく利用できるプラットフォームを提供しています。このプラットフォームは、専門性の高い産業をインターネットを通じて誰もが簡単にアクセスできる形で提供し、無駄を省くことができます。
また、全国のパートナーと連携し、安全で迅速、リーズナブルかつ環境に優しい製品を生産するインフラを構築しています。これを「適地生産」と呼び、地域ごとの特性を活かして効率的に生産を行う仕組みです。これにより、地元経済の活性化にも寄与し、環境負荷を最小限に抑えています。
【参入のきっかけ】
ℚ, 事業に参入したきっかけは何でしたか?
アメリカでeラーニングのベンチャー企業に参画していた時、インターネットと紙のテキストを役割分担させる教育方針に効果を感じました。しかし、インターネットだけでは教育が十分に行き届かず、紙のテキストを併用することで全体生徒の平均点が向上した経験がありました。これがデジタルとリアルの補完関係の重要性に気づくきっかけとなりました。
その経験から、デジタル世界での仕事に違和感を感じるようになり、リアルの重要性を再認識しました。そして、デジタルとリアルが共存するためには印刷が必要だと考え、26歳の時に現在のビジネスを始めました。コロナ禍でデジタルだけの生活を強いられた時期もありましたが、リアルでの交流の重要性を再確認する人も多かったと思います。
【苦しい場面と成功の鍵】
ℚ, 30年の経営の中で苦しい場面はありましたか?
経営的に苦しい時期もありましたが、「なんとかなる」という精神で乗り越えてきました。しかし、経営以外で特に辛かったのは、若い頃に信じていたビジョンを他の人に理解してもらえなかった時期です。当時、印刷産業は縮小すると言われており、周囲からバカにされることもありました。しかし、30年間続けてきて、時間が味方をしてくれたと感じています。
ℚ, 具体的にどのようにして解決まで導きましたか?
アナログからデジタルへ移行する時代でデジタルだけに目を向けていたが、そうではなくデジタルの外に視野を広げてみました。そしたら、デジタルの外に答えがあり、今の事業を信じ30年行ってきました。それが今の結果に繋がっていると思います。
【ビジネスを最初に始めたのは学生時代】
ℚ, 最初、どんなビジネスから始めましたか?
初めてのビジネスは、テニスをする学生のためのプロデュース事業でした。学生の悩みを解決するために、地元のお年寄りや子供たちにテニスを教えるアルバイトを提供し、夏休み期間中に地域活性化のための単位取得を支援しました。この事業を通じて、地域と学生の双方にメリットが生まれ、非常にやりがいを感じました。
【学生へのアドバイス】
ℚ, 学生に向けてアドバイスをお願いします。
若い時期には夢や妄想(想像)などをたくさんして、自由な思想をもつことが大切です。ただし、自由とは好き勝手することではなく、自分の好きなことを追求することです。好きなことに打ち込むことで、自然と専門性が身につきますし、結果として社会に貢献できるようになります。
また、違うと感じたことはすぐにやめる勇気も必要です。私自身も直感を大切にし、違うと思ったらすぐに方向転換するようにしています。直感は経験を積むことで磨かれていきますし、失敗しても次に生かすことができます。
もしこれから入社しようとしている会社に対して企業の大きさや給料で選択するのではなく、自分自身がこれからどんなプロになりたいかを想像できる企業に入社したほうがいいと思います。
【夢を語れる社長】
ℚ, 岡本社長として心がけていることは何ですか?
常に夢を語り続けることが大事だと思っています。ベンチャー企業として、未来のビジョンを持ち、挑戦し続ける姿勢が求められます。社長として、2年後、3年後、10年後のビジョンを描き、それを実現するために選択する能力が必要です。
さらに、社員一人一人が自分の役割を理解し、主体的に行動できる環境を作ることも大切です。社員が成長し、会社全体が成長することで、より大きな夢を実現することができます。
【今後の展望】
ℚ, 最後に、今後の展望を教えてください。
これからの世代を支える環境を作り、挑戦して失敗しても安心できる環境を提供していきたいと考えています。また、社内でも海外からのインターンを受け入れ、英語に触れる機会を増やしていきます。常に新しいことに対して敏感でいられる人材を育成していきたいですね。
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このインタビュー記事では、株式会社グーフの代表取締役CEO、岡本幸憲さんが語るビジョンと、そのビジョンを実現するための道のりについて深く掘り下げています。岡本さんの経営哲学と情熱が伝わる内容となっています。
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