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レッスンdeよく聞かれる質問

レッスンdeよく聞かれる質問”手打ち”について解説

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よくレッスン中に「手打ちを直したいが、どうしたら良いか?」といった質問を耳にします。自分では頑張って体を回しているつもりが、同伴プレイヤーに『手打ちになってる』なんて言われた経験がある方は、多いのではないでしょうか?今回の記事では、手打ちとボディーターンについて、緑川が分かりやすく解説します!

①”手打ち”と”ボディーターン”の違い

主に手打ちと体を使ったスイングの違いとして、腕の動きと体の動きがバラバラになっていることが1番よくある説明です。

手打ちの場合、手や腕の動きに体の動きが足りていない状態を指します。反対にボディーターンの場合、体の回転を使った上で、手や腕を使えていることが特徴です。

Q.スイング中に腕を使うことは、悪いことなのでしょうか?

A.答えとしては”NO”です。

スイング中に腕の動きに対して、体の動きが伴っていないことから、腕の動きが主体となり我々は”手打ち”と呼んでいるのです。

体の動きに対して伴った腕の動きは求められるので、腕を使ってもバランスよく使えていれば問題ありません。

私のレッスンでは腕を使う=ヘッドを走らせると言い換えて伝えています。

体の回転に対して鞭や紐を振るときのように腕を柔らかく使うと、バランスのよいスイングになり、むしろヘッドスピードが上がります。

つまり動きの対比が、体<腕 ではなく、腕<体であれば良いということです。

②手打ちの人の特徴

前提として、正しいバックスイングでの回転があって切り返しでの動きが生まれます。

バックスイング時に、既に体が回っていない状態ですと、クラブを振り下ろす際に体を使うことができません。

そのため手打ちを治すためには、まず始めに正しいバックスイングを作ることが重要なテーマになります。

実際に、手打ちの傾向が見られる人は、どのような動作をしているか確認しましょう。

2-1.バックスイングにおいて肩の回転や体の回転が浅い

腕の動きに対して体の回転が伴っていない状態になっているということが考えられます。

ある程度バックスイングで手は上がっているのにも関わらず、肩や体が回っていない状態です。

ここでの注意点は2つあります。

・左肩の位置

トップオブスイング(トップ)を作った際に、理想としては肩が顎の下に来るくらい、または90度近く回っている状態であれば理想的と言えます。

反対に、トップオブスイング中、自分の肩や胸が回っていない状態でしたら手打ちをしている可能性があるということです。

・左腕の状態

腕を突っ張る必要は全くありませんが、こちらもトップオブスイング時に、ある程度の腕が伸びている必要があります。

このときに腕が担いだように大きく曲がっている場合には注意が必要です。

2-2.バックスイング時に軸回転をしていない

軸回転と言われると色々と思い当たる部分があるかもしれませんが、今回のバックスイングで大切な部分は、スエイをしていないかが重要になります。

先程の腕がほどよく伸びた状態で、さらに肩が回っていても体が流れていれば話は大きく変わってしまいます。

そこで重心の位置(体重)をポイントとして考えてみましょう。

バックスイングを行う際に、体が回らず流れてしまうと重心の位置は、右側に流れていきます。

(右足の外側に重心がある状態を指します)

正しく肩を回した際に重心は、右に移動をしますが、体が流れることはありません。

スイング中、重心(体重)が外側に感じる場合、それは体が流れている可能性があります。

この状態であれば、例え腕がほどよく伸びていたり、左肩が顎の下や90度近く回っているように見えても注意が必要です。

2-3.切り返しの始動が上体から始まる

バックスイングが正しく完成をしても注意が必要です。

手打ちになる原因として、切り返し時に体よりも腕が先に動くこともあります。

多くの方が耳にしたことのある下半身先行、腰を回す、といった動きに当てはまります。

しかし実際に、下半身の動きを意識してスイングをすることは非常に難しいです。

トップからの切り返しは、腰の動きから始まり、腕が同調して動きだし、インパクトからフォローに向けて加速していくことが理想的なスイングです。

ただし、腰を無理に動かそうとしてスエイしてしまうとミスの原因になるので注意しましょう。

正しい回転のポイントとして

腰を回す→ ︎△

おへそを向ける→○

おへそを左に向ける(そのままの位置で左に回す)イメージで動かすとスエイや腰が引けることなく、正しく回ることができます。

③練習方法の紹介

それでは、正しい体の回転を身につけるための練習方法を、先程のポイントに沿って確認していきましょう。

3-1.左手の甲に手を当てて肩を回すイメージを作る

この練習方法は手打ちの多くの原因である右手を使わずに左で上げるイメージをもたらします。

そうすることで始動から手元を使ってしまう人は、アドレスでの三角形を維持して左肩を適切に回すことができます。

3-2.グリップを”おへそ”にくっつけて素振り

クラブのグリップ部分をおへそに当てて、シャフト部分でグリップをします。

そのまま、おへそにクラブを当てた状態で、 8時〜4時のスイングをします。

こちらの練習では、体を主導として動かすイメージを掴めます。

※クラブが無い初心者の方は、傘などを代用として持ち手の部分を、おへそに当てて練習をすると良いでしょう。

3-3.肩にクラブを担いでターン

よくスタート前などに見られるストレッチの1つです。

クラブを担いでターンをすることで肩や胸を回す感覚が掴めるので、シンプルな練習方法ですが、オススメの練習方法です。

また前回記事の前傾姿勢を意識して、この姿勢を崩さないようにターンをするとグリップ部分とヘッド部分が綺麗に体の正面で入れ替わります。

こうすると姿勢を維持したターンの練習になるのでレベルを上げた練習として紹介します。

3-4.何かを見ながら”おへそ”を回す

腰を回す際に、体が流れてしまうと多くのミスの原因になります。

そこで、正しい回転の練習方法として、テレビなどをボールに見立てて、その場でおへそを回します。

この練習では、腰は左に動かすのではなく、”そのままの位置”で回転する感覚を持つことがポイントになります。

あとがき

今回は、レッスン中によく聞く質問として”手打ち”について解説させていただきました。

詳しく説明しようとすると細かくキリが無くなってしまいますね(笑)

なかなか頭で体を回そうと意識をしてもスイング中の一瞬の出来事の中で再現することは、至難の業です。

いきなり覚えようとせず、順序よく今回の練習方法を繰り返し試して体で覚えるようにしましょう。

重要なポイントとして以下ことだけでも覚えていただけると嬉しいです。

・”手打ち”はNGだけど腕は使ってOK

・まずは正しいバックスイングでの回転が大切

・練習方法を順序よく繰り返し行えば体で覚えられる

アドレス(前傾姿勢)とは違って少し練習が必要になりますが、打ちっぱなしに行って、 ボールを打たずともボディーターンは上達できます。

是非、トライしてみてください!

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貴大 緑川

緑川貴大(日本プロゴルフ協会・PGAティーチングプロ)

1998年7月生まれ、神奈川県出身。 学生時代は、原英莉花や鶴岡果恋など多くのプロを輩出している葉山ジュニアゴルフ育成会や青木功プロ主催の青木功ジュニアクラブに在籍をして技術を磨く。 駒澤大学在籍中にPGAライセンスを取得し、アマチュアから現役プロまで年間6,000件を超える幅広いレッスンを展開している。 現在は、プロゴルファーのレッスンだけでなく、プロキャディーや自身も大会に出場して、ゴルフにおける総合的なスキルを高めている。

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