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ゴルファーから経営者へ、挑戦を続ける歩み【株式会社サンメイト美装】

ゴルファーから経営者へ、挑戦を続ける歩み【株式会社サンメイト美装】

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【仕事内容】

Q:現在の仕事内容について教えてください。

私の会社では、主に2つの事業を行っています。会社の母体としては製本業を営んでおり、コミックや文庫本などの本を製造しています。この事業は現在48期目を迎えており、私が2代目として経営を引き継いでいます。

また、7年前に「エクステリア事業部」を立ち上げ、住宅の外回りの外構工事や庭づくり、さらにスポーツ施設の施工などを手掛けています。この新しい事業は、今では会社の重要な柱の一つとなっています。

弊社では特に人工芝に強みがあります。自社で高品質な商品を仕入れて、低価格で提供していることが大きなポイントです。また、「バイナルフェンス」という特殊な洋風フェンスも取り扱っており、この商品は他社ではほとんど見かけないものです。白い洋風のフェンスで、主に別荘や洋風戸建てのお客様に好評です。メンテナンスフリーで何十年も持つ樹脂製の商品なので、普段住んでいない別荘地などでのニーズが特に高いです。

Q:最初から家業を継ぐつもりだったのですか?

実は、最初は家業を継ぐつもりはありませんでした。跡継ぎとして他の方がいたのですが、その方が独立してしまい、急遽、私が継ぐことになりました。それまで私はゴルフ場で研修生をしており、プロゴルファーを目指していました。しかし、プロとしてやっていく自信がなかったこともあり、両親の頼みを受けて家業に戻りました。

【仕事が上手く行ったエピソード】

Q:これまでの仕事で特にうまくいったと感じたエピソードを教えてください。

製本業は年々市場が縮小しているため、会社として新しいビジネスを模索していました。飲食業や葬儀業など、さまざまな分野を検討していた中で、人工芝に出会いました。当時、人工芝を専門に扱っている業者が少なかったこともあり、これはビジネスチャンスだと感じて取り組み始めたんです。

最初は人工芝だけを扱っていましたが、お客様から「ウッドデッキやフェンスもお願いできませんか?」といった依頼が増えてきました。そこで少しずつ業務の範囲を広げていき、現在では住宅の外回り全般、つまりブロック塀やフェンス、駐車場のコンクリート施工、カーポートの設置、玄関のアプローチ部分の機能門柱など、建物以外の外構工事全般を引き受ける総合エクステリア業者として活動しています。

特にエクステリア工事の仕事では、庭をきれいに仕上げた時の達成感が大きいです。お客様から「ありがとうございます」と感謝される瞬間は本当に嬉しいです。ものづくりの仕事ですので、完成した庭を見るたびにやりがいを感じます。

【仕事の危機や困難を乗り越える方法】

Q:これまでに仕事上で直面した危機や困難はありましたか?それをどのように乗り越えましたか?

製本業については、やはり本の市場が年々縮小しており、電子書籍が主流となっている今、本の売れ行きが低迷しています。その結果、仕事量が減少し、多くの製本会社が次々と廃業に追い込まれています。私たちの会社も厳しい状況にありますが、何とか生き残るために新しい事業展開を模索してきました。その中でエクステリア事業に進出したことが、現状を打開する一つの手段となりました。

エクステリア事業は非常に需要があり、多くのお客様から依頼が来ますが、一つ問題があり、それは人材不足です。真夏の外作業が非常に厳しく、暑さが体力に大きな負担をかけるため、特に職人さんたちは大変な思いをしています。また、建築業界全体での問題ですが、職人の高齢化が進み、若い人材が不足しています。仕事はたくさんありますが、人手が足りず、受注できる仕事の数が限られてしまうというジレンマに陥っています。

現在は外注を活用して何とか対応しています。外注の協力を得て、できるだけ多くの仕事を回すようにしていますが、それでも忙しい時期は特に大変です。限られたリソースの中で、効率的に業務をこなすことが求められますので、常に頭を悩ませています。

【仕事をする上で大事にしていること】

Q:仕事をする上で特に大事にしていることは何ですか?

一番大事にしているのは、丁寧な仕事をするということですね。お客様に「サンメイトさんに頼んで良かった」と思っていただけるような仕事を心がけています。お客様から直接感謝の言葉をいただけると、私たちも大きな励みになりますし、職人たちもやる気が出ます。現場でお客様から感謝されることが、職人たちのモチベーションに繋がり、良い仕事に結びついています。

【趣味】

Q:息抜きとは趣味などございますか?

ゴルフをやっていましたが、最近はアニメを見ることが多いですね。自社で製作しているコミックがアニメ化されることもあるので、映像になるとどんな感じになるのか興味があります。特定の作品にこだわりはないですが、今放送されているアニメを全般的に見ますね。最近では、『トンボ』や『BIRDIE WING』なども見ていますし、異世界転生ものや『転スラ』なども楽しんでいます。特に異世界転生ものは、私も妻も好きで、寝る前に二人で一緒に見たりしています。

アニメは趣味で楽しむだけでなく、仕事にもつながっています。実際、私たちの会社で製作したコミックがアニメ化されていることもあるので、「これ、うちでやってるよ」という感じで見るとまた違った楽しみ方ができます。

【プロゴルファーを目指していた】

Q:いつからゴルフを始めたんですか?

父親の影響が大きかったですね。毎週ゴルフに連れて行かれて、うちの会社が主催するゴルフコンペにも参加していました。子供の頃からずっとプロゴルファーになれと言われていましたが、実は小中高とずっと野球部だったので、ゴルフには全く興味がなかったんです。20歳になってからようやくゴルフを始めました。

最初の頃は打ちっ放しに行く程度でしたが、親父に連れて行かれたゴルフコンペで少しずつゴルフの面白さを感じるようになりました。最初はスコアが110くらいでしたが、3回目のコンペで91まで上達し、その頃には「プロゴルファーを目指した方がいいんじゃないか」と周りから言われるようになりました。その後、ゴルフ場の研修生募集を見つけて応募しました。

研修生時代は本当に大変でした。ゴルフコンペとは違い、難しいコースでの試合が続き、最初は100を切るのも大変でした。それでも2年目には研修会に合格し、研修生として4年間ゴルフに打ち込んでいました。さらにオーストラリアへの留学も経験しました。

当時、冬の間は試合がないため、10月から3月までの期間を利用してゴルフ修行をすることを考えていました。本当はアメリカのフロリダに行く予定だったんですが、2001年に9.11のテロが起きてしまい、アメリカへの渡航が難しくなったんです。そこで急遽、オーストラリアに行くことに決めました。

オーストラリアでは3ヶ月間滞在し、その間に現地の試合に出場するための準備をしました。当時、オーストラリアのゴルフツアーに出場するには、現地でハンディキャップを取得して、ハンディキャップ3以下の条件を満たすことで、ほとんどの試合にエントリーできました。オーストラリアにはプロを目指す10代から20代の若者が集まるゴルフスクールがあり、私もそのスクールに入って40人ほどの仲間と一緒に練習を積みました。

特に印象的だったのは、当時オーストラリアランキングで3位にランクインしていたアマチュアの選手、アダム・スコットと同じゴルフ場で毎日練習できたことですね。彼と一緒に練習することで、私も刺激を受け、技術を磨きました。

2試合に出場しましたが、やはり現地の競技環境は非常に厳しかったです。オーストラリアの試合は、私にとって大きな挑戦でしたが、それが自分の成長に繋がったと感じています。プロを目指していた頃の厳しい練習や試合の経験は、今でも私の基礎となっています。ゴルフで培った精神力や集中力は、仕事においても大いに役立っています。ゴルフでの経験がなければ、今の自分はないと思っています。

Q:好きなゴルフ場はありますか?

ゴルフはやはりコースの種類や場所によって楽しみ方が違いますね。回ってて面白いなって思うコースは、紫カントリークラブすみれコースや太平洋クラブ江南コース、吉井カントリークラブなどです。埼玉県民なので、海が見えるコースに行くとちょっと興奮してしまいますね(笑)

オーストラリアにゴルフ留学していた時のことが印象に残っています。タスマニア島で行われたタスマニアオープンに出場したのですが、そのコースは本当に素晴らしかったです。真夏でも山の上には雪が積もっていて、気温は30度近くあるという不思議な環境でしたが、景色も非常に美しかったですね。

Q:ゴルフはご自身の人生にどんな影響がありますか?

ゴルフを通じていろいろな人と出会いますが、ゴルフも仕事も一緒にできる人と、ゴルフは良くても仕事は無理だなと思う人、そしてどちらも合わない人に分かれることがあります。一緒に回りたい人って技術じゃなく、マナーだったりゴルフに対する向き合い方だったりすることが多いですね。特にゴルフを通じて築いた人間関係は大切で、これが仕事にも大きな影響を与えることが多いです。

一応、50歳になったらシニアツアーでデビューしたいと思っています。今は45歳なので、49歳になったらプロテストを受けて合格してシニアプロとして活躍することが目標です。

【学生へのアドバイス】

Q:学生にアドバイスするならどんなことを伝えますか?

学生へのアドバイスですか…難しいですね。今の若い世代は僕らの時代とは違いますからね。ただ、これだけは言いたいのは、ゴルフができた方が絶対に社会に出てから役立つということです。ゴルフは社会に出てからも大きな武器になります。ゴルフを通じて築いた人間関係は仕事でも非常に役立つので、ぜひゴルフに挑戦してみてください。

また、手に職を持つことの重要性を強調したいですね。特に建築業界やゴルフのような分野では、一度技術を身につければ、一生食いっぱぐれることはないと思います。

【今後の展望】

将来的には、仕事を次の世代に継承していきたいと考えています。新しい人材に任せ、それをサポートする側に回りたいです。

【Youtubeで紹介されました】

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enteeMedia編集部

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