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アドレスの確認 正しい前傾姿勢とは

アドレスの確認 正しい前傾姿勢とは

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ゴルフの基本動作として『土台』と言われる部分"アドレス"。我々はスイングを第一に考えてしまいがちですがアドレスは、スイングの始まりと言っても過言ではありません。 スイングを行なう上で前傾姿勢・重心位置これらのバランスが悪いと全ての動作においてバランスが崩れてしまいます。そんなスイングの始まりにかかせないアドレスとは、一体何が正しいのか、本記事では今一度基本に戻って確認しましょう。

①アドレスにおけるポイント(前傾姿勢)

正しいアドレスでは”向き”を注意することが一番に思い浮かぶ方もいるかと思いますが、前傾姿勢を忘れてはいけません。

前傾姿勢とはスイング中、動きの中で生み出されるパワーを貯めるのに大切な土台となります。

前傾姿勢=重心位置にも繋がるので、誤った姿勢で構えてしまうとスイング中にバランスを崩す原因にもなりかねません。

これから挙げるポイントが自身の現在の構えに当てはまるか、実際に試してみてください。

背筋を丸くならないようにして前傾

重心位置は”母指球”に置いて膝は体重を感じる程度に軽く曲げる

背筋を丸くならないようにして足の付け根から前傾をしていきます。

その際に”重心が母指球”に来るように姿勢を作ってみてください。

膝を曲げる際は、母指球に重心を感じる程度に軽く曲げていきます。

②前傾姿勢での注意事項

お尻を引いた前傾姿勢

前傾姿勢を作る際に、お尻を引いてしまうと重心の位置も”かかと”寄りになってしまう為、正しい前傾姿勢とは言えません。

このときに多いミスとして、背筋が丸くならないように伸ばすことを気にしすぎた結果、足の付け根からの前傾がなくなり、お尻が引けてしまう場合と、単純に膝の曲げ具合が大きいことが挙げられます。

前傾姿勢の支点は、骨盤と足の関節の部分になりますので、足の付け根から背筋を伸ばしたまま、背中が丸まらないように前傾をしましょう。

④よくあるQ&Aでも紹介をしますが、腰関節にクラブや棒を当てることで、足の付け根の部分を確認して前傾姿勢を整えることができます。

この状態でのスイング動作は、体が動かしずらくなることが特徴です。

無理に体を動かそうとするため、姿勢の維持やバランスが悪くなり力を引き出せないスイングの原因になります。

棒立ち

膝が突っ張った”棒立ちの状態”になってしまうと、地に足がついていない状態で軸が全くできません。スイングを行うたびに体重が不規則にかかってしまい不安定な結果となってしまいます。

また、棒立ち状態でのスイング動作は、足や腕が張りやすいので上半身の力みの原因にもなります。

腕や足の突っ張らない程度な自然体を確認するなど注意が必要です。

③プロのアドレスを見てみよう

ゴルフの理論を突き詰めていくと様々な意見や、実際のプロのアドレスやスイングにも差があるものです。

人それぞれ体型やバランスの感じ方に違いはあるので全てを間に受ける必要はありません。

しかしあくまで基本形があり、その型を派生させているプレイヤーも多いです。

今回のアドレスの基本形を確認をしていただいた上で、自分に合ったポイントを見つけていくことが重要です。

山本ひよりプロ

足の付け根から軽く前傾姿勢が取れている事が見て分かります。

膝を曲げすぎることなく、軽く曲げており、重心の位置も母指球付近に着地している。

萩原秀弥プロ

こちらも山本ひよりプロ同様に背筋が丸くなる事なく前傾姿勢が取れています。

身長が高くなる分、若干の膝の曲げ具合は多くなりますが重心の位置は変わらず母指球付近に着地しています。

④よくあるQ&A

膝をどれくらい曲げるべきか

実際には前傾姿勢を作った際に母指球に重心を感じられる程度がポイントです。

膝を曲げすぎると足裏全体や、かかとに重心がかかってしまい、身体を回す際に動きづらく感じたり、姿勢を保つのが難しいと感じるはずです。

また、腰や膝に負担がかかっていることがスイングをしてみると分かるので、膝はあまり曲げすぎないようにしてください。

膝を曲げすぎた場合の写真

『足の付け根から前傾とは?どういう事か』

物を取るときや、人を背中で抱える(おんぶ)のイメージを持ってみてください。

その際に股関節がはまる感覚があるはずです。

これが足の付け根から前傾する感覚と同じです。

その他にもクラブを腰関節に当てることで足の付け根の場所の確認ができ、綺麗な前傾姿勢を作ることができます。

⑤あとがき

アドレスにおいて前傾姿勢とは、スイングを作る重要な土台になります。

人それぞれ体格等による差はありますが、基本的なポイントは同じです。

・背筋を丸くしない

・足の付け根から前傾

・重心位置は母指球

この3点は特に気をつけて実践してみてください。

『プロのスイングを真似しよう!』 というのは、プロもトレーニングやストレッチを行なっていたり、スイングを作るために何時間も練習をしているわけですから、なかなか難しいことです。

しかしプロと同じくらい綺麗なアドレスを作ろう!これは可能なのです(^^)

毎日練習する時間が無くとも構えを作る事は可能ですし、今回の要点を押さえてもらうだけでも、良いアドレスに近づきます。

是非、本記事のポイントを参考にアドレスをマスターして、次のラウンドの時には、同じパーティーの人を驚かせましょう!

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貴大 緑川

緑川貴大(日本プロゴルフ協会・PGAティーチングプロ)

1998年7月生まれ、神奈川県出身。 学生時代は、原英莉花や鶴岡果恋など多くのプロを輩出している葉山ジュニアゴルフ育成会や青木功プロ主催の青木功ジュニアクラブに在籍をして技術を磨く。 駒澤大学在籍中にPGAライセンスを取得し、アマチュアから現役プロまで年間6,000件を超える幅広いレッスンを展開している。 現在は、プロゴルファーのレッスンだけでなく、プロキャディーや自身も大会に出場して、ゴルフにおける総合的なスキルを高めている。

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