クラブシャフトとは(種類と特徴について)
目次
①シャフト選択の重要性
読者の皆さんは、自分に合ったシャフトを使用されていますか?
上級者の方は、フィッティングを行い、データを基に自身にフィットしたシャフトを選択されているかと思います。
ゴルフショップに行くと市販で販売されているクラブにも同じヘッドに対して別のシャフトが刺さっているなんてこともあるでしょう。
シャフトは、スイング中に縦や横にねじれるようにしなって体の動きからクラブへと力を伝えていきます。
自分のスイングに合わないシャフトを選択すると、上手くしなりを使えずミスヒットやロスの結果となります。
そのためシャフト選びは、自身のスイングに合わせた選択が必要になってくるということです。
②カーボンとスチールシャフト
アイアンのシャフトには、カーボン製のシャフトとスチール製のシャフトに分かれており、それぞれに特徴があります。
カーボンシャフト
カーボンシャフトの特徴は、その素材にあり比較的軽量でしなりやすい素材です。
女性用シャフトでは30gほどにもなる軽量シャフトでスチールシャフトに比べてしなりやすい特徴があります。
軽くて簡単にしなりやすいというのが、1番のポイントです。
パワーがなくてもシャフトがパワーを生み出してくれるのでヘッドスピードに自信が無い方や、軽く振って飛ばしたいといったゴルファーに合うシャフトになるでしょう。
最近では、100g前後のシャフトも発売されており、しっかり振れる方でもカーボンを使用しやすくなっています。
ただし、しなり量が増えるとボールに伝わるパワーが大きくなる一方で、左右の曲がりにも繋がることから、しなれば全て良いという問題でないことが、ゴルフの奥深い点です。
スチールシャフト
重量があるカーボンシャフトが発売されている一方で、軽量モデルも最近よく見かけるようになったスチールシャフトは、カーボン製とは、反対に重ため・硬めの特徴があるシャフトになります。
しかし先に記述したように最近は、女性向けのスチールシャフトで軽量モデルなども見かけるようになりました。
スチールシャフトは、カーボンよりも重量があり硬めのシャフトになるので、ハードヒッター向けのゴルファーに対して曲がらないようなシャフトの性能になります。
重たいと感じる方は軽量スチールシャフトを選択するとよいでしょう。
③キックポイントとは
キックポイント『調子』と呼ばれることもあります。
ゴルファーの多くはこちらの呼び方のほうが馴染んでいるかもしれません。
キックポイントとは、スイング中にシャフトがしなりやすい場所(ポイント)のことです。
大きく分けてシャフトのグリップに近い場所から順に手元調子・元調子・先調子といった種類があり、それぞれに特徴があります。
4点構成と呼ばれることもあり、
シャフトによっては写真のように硬さを1-9段階で表記しているものもあります。
先調子
先調子は、シャフトの先端側にキックポイントが設定されています。
しなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすく、飛距離性能が高まり、つかまりの度合いも大きくなる特徴があります。
また、しなり戻りの状態でインパクトを迎えやすいため、ボールが上がりやすくなります。
先調子をオススメするタイプ
飛距離を求めたい方や、ボールをつかまえたい、打ち出し角を高くしたいというゴルファーには先調子がオススメできます。
しかしヘッドが走りやすいというメリットは、先端に動きが生まれるということになるので、ヘッドのコントロールはしづらく、スイングスピードのあるゴルファーほど先がしなりすぎてしまい左右に曲がる原因にもなります。
中調子
中調子は、キックポイントがシャフトの中間の位置に設定されているシャフトです。
先調子と元調子の中間的な性能を持っていて、シャフトの全体がバランス良くしなってくれるため、タメも作りやすく、ヘッドもある程度走ってくれるクセの少ない特徴があります。
他の調子と比べてシャフトのバランスがよく、初心者から上級者まで多くの人が使用しやすいシャフトです。
中調子をオススメするタイプ
中調子のシャフトは、非常にバランスがよく、誰でも試しやすいシャフトです。
その反面、特別な性能があまりないため、先調子のようにヘッドが走る感覚など、シャフトがスイング中に影響を与えすぎるのを嫌うゴルファーは、中調子をオススメします。
手元調子
元調子は、キックポイントがシャフトの手元側に設定されているシャフトです。
切り返しで手元側がしなることでスイング中にタメが作りやすい特徴があります。
調子が手元にあることで先はしなりにくいです。
先調子とは反対に、つかまりを抑えたり、打ち出し角が低くなりやすい傾向があります。
手元調子をオススメするタイプ
パワーのあるゴルファーには元調子がオススメです。
タメを作りやすいキックポイントなのでボールに伝わる力が強くなりやすいです。
しかし手元が柔らかいため、先がしなりにくく、ヘッドスピードが足りていない場合は、ボールが低い弾道になりやすいので注意が必要です。
④シャフトの選び方
ヘッドスピードに対して合うもの
大前提として、スイングスピードに対して全く合わないシャフトはNGです。
スイングスピードに対して適切な硬度とスイングをしても無理のない範囲内の重量で選択するようにしましょう。
自分のスイングに合わせたものを見つける
ある程度の硬度と重さがきまれば、
スイングの癖(特徴)に合わせたキックポイントを探すとよいでしょう。
・ボールがつかまりすぎる
・球が低すぎる
などといった現状からそれぞれの調子のシャフトを試してみるのもよいかと思います。
心配な場合は、フィッティングスタジオにて計測してもらうと、スイング中のしなり量や切り返しのタイミングなど様々な視点でシャフトを間違い無く探すことができるでしょう。
⑤あとがき
今回は、シャフト関連の紹介をさせていただきました。
スイング作りにおいてシャフトの選択は必要不可欠な問題です。
自身に合ったクラブを見つけるためにもシャフトの特徴を知っていると良いかと思います。
クラブについて知識を深めると、道具を使用するスポーツならではの奥深さも感じられます。
私自身もフィッターの資格を持ってフィッテイング活動も行っておりますので
気になる方は是非ご相談ください!
それでは、次回の記事でお会いしましょう!(^^)!
緑川プロが出演しているYoutubeもチェック✨
他の記事も気になる方は下記画像をクリック👇